キヤノンは、映像制作機器「CINEMA EOSSYSTEM」の新製品として、8K・RAW内蔵記録を実現したデジタルシネマカメラ「EOS R5 C」を3月上旬に発売する。価格はオープン。
EOS R5 Cは、CINEMA EOS SYSTEMの動画性能とミラーレスカメラ「EOS R5」を踏襲した静止画性能を、電源ダイヤルでのモード切り替えにより使い分けることができる8Kデジタルシネマカメラだ。ワンボディに、EOSとしての約4500万画素、秒間20コマ連写のスチールカメラと、CINEMA EOSとしての8K RAW 60pのシネマカメラが共存しており、ふたつのカメラシステムをスイッチレバーひとつで切り替えることができるのも特徴だ。
36×24mmのフルサイズCMOSセンサーを搭載し、VIDEOモード時は動作温度0〜40℃の環境下でノンストップの記録を実現。8K/60p映像を12ビットのCinemaRAW Lightで、8K/30pをMP4、4K/120pまでの信号をMP4もしくはXF-AVCで4:2:2/10ビットでの記録を可能としている。
3つのBaseISOモードを搭載し、高感度撮影時においても低ノイズな映像を収録できる。また「RF5.2mm F2.8 LDUAL FISHEYE」を使用したVR撮影にも対応し、VR映像制作の自由度をさらに広げてくれる。
同社では今回のリリースに合わせ、「EOS R5 C スペシャルWEEK」と題したオンラインコンテンツを配信する。1月25日(火)〜28日(金)の4日間、毎日19:00より、EOS R5Cについて4人のクリエイターによるインプレッションインタビューが公開される。出演は公文健太郎氏、香田ノブヒロ氏、田村雄介氏、由井友彬氏の予定。
「EOS R5 C」の主な特長
●豊富な情報量を持つ8K・RAW動画の内蔵記録を実現
自社開発の有効画素数約4500万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」の搭載により、8K/30p RAW動画に加え、外部電源供給による8K/60p RAW動画の内蔵記録を実現。MP4での8K/30p動画の記録にも対応し、多様な映像制作をサポートする。
●柔軟な映像制作をサポートするファイルフォーマットや動画撮影機能
RAWの映像情報を維持しながらデータサイズを軽くすることができる記録フォーマット「Cinema RAW Light」を採用し、外部レコーダーを使用せずに、CFexpressカードへのRAW記録が可能。放送規格に準拠したキヤノン独自のビデオフォーマット「XF-AVC」にも対応している。
●高画質と高速性を両立する静止画性能
有効画素数約4500万画素の高画質と高速連写を両立。電子シャッター撮影時は最高約20コマ/秒、メカシャッター/電子先幕撮影時は、最高約12コマ/秒の高速連写を実現。