PDNは、コンパクトでスタイリッシュな外観を有し、高機能かつ使いやすさで定評のあるBluOS採用のBLUESOUND「NODE」「POWERNODE」の新世代モデルを12月中旬から順次発売する。
「NODE」は「NODE 2i」、「POWERNODE」は「POWERNODE 2i」の後継機で、各種ストリーミングサービスや外部入力したデジタル信号を高品質に楽しめる、ハイレゾ・マルチルーム・ストリーマーだ。NODEは再生専用モデル、POWERNODEはアンプ一体型となる。
新設計のDACやパワフルなプロセッサー、近接センサーを搭載したタッチパネルコントロールなどを採用して、大きな進化を遂げている。外観もサテン仕上げに変更され、本体仕上げはブラックとホワイトの2色を用意している。なお「VAULT 2i」に関しては、現時点でモデルチェンジの予定はないとのことだ。
また両機とも新たにeARC対応のHDMI端子を搭載、テレビと組み合わせて映画サウンドなども簡単に楽しめる。ただしドルビーアトモスなどのデコード機能は非対応なので、再生機側でデコードした信号を受け取ることになる。
加えて、従来のNODE 2iのUSB Type-A端子は入力専用だったが、新しいNODEはUSB端子から外部DACにデジタルオーディオ(USB Audio 2.0)を出力できるようになる(ソフトウェアアップデートで対応予定)。
POWERNODEは、Hypex社のHybridDigitalアンプを搭載。パワーアンプ部は80W×2と177%の大幅パワーアップを実現している。
その他の特長は以下の通り。
●プレミアムDAC採用の新設計
2iモデル同様の384kHz/32ビットの余裕あるプレミアムDACを使用しながら、ディファレンシャル出力の新設計により、シングルエンドの2iモデルからS/N、歪率を大幅に改善。
●ARM Cortex次世代プロセッサーの採用
シングルコア1GHzからクアッドコア1.8GHzと大幅にパワーアップ。8倍の高速化を実現し、将来のアップグレードにも余裕をもって対応できるため、長期にわたって愛用できる。
●直感的な操作が可能なユーザーインターフェイス
ボリュウムスライダーと5点のプリセットを備えたLEDタッチコントロールにより、本体操作をより便利に。近接センサーを搭載しているため、必要な時だけに手を近づけて点灯させることができる。
今回、NODE 2iと新NODEの音を聴き比べる機会があった。どちらも同じストリーミングサービスに接続した状態で、ヘッドホンを差し替えて比較している。
女性ヴォーカルを数曲聴いてみたが、NODE 2iも切れのいい低域とクリアーな声を再生してくれる。しかし新NODEにつなぎ替えると明らかにダイナミックレンジが拡大し、低域はより深く、高域もすっきり伸びてくる。そのためより生々しく、リアルなヴォーカルとして楽しむことができた。
BLUESOUNDの製品は、これまでも音質の高さで定評があったが、今回はさらにワイドレンジ化、高S/N化が達成されている。NODE 2iやPOWERNODE 2iのユーザーがこれを聴いたら、心穏やかではいられないだろう。
なお、再生操作は同社のBluOSアプリで行ったが、楽曲の検索もスピーディで、操作性も快適だった。Amazon Music HD、Tidal、Spotify、Deezerなどのストリーミングや、FLAC、WAV、MQAなどのハイレゾフォーマットにも対応しているこのアプリも、BLIESOUND製品を選ぶポイントになるだろう。
「NODE」の主なスペック
●プロセッサー:ARM Cortex-A53、クオッドコア1.8GHz
●DACチップ:PCM5242
●S/N:-113dB●THD+N:0.002%
●接続端子:3.5mm入力(光デジタル/アナログ兼用)、HDMI入力(eARC)、同軸デジタル出力、光デジタル出力、アナログ音声出力(RCA)、サブウーファー出力(RCA)、LAN端子、USB Type-A
●寸法/質量:W220×D46×D146mm/1.09kg
「POWERNODE」の主なスペック
●プロセッサー:ARM Cortex-A53、クオッドコア1.8GHz
●DACチップ:PCM5242
●S/N:-100dB●THD+N:0.008%
●アンプ出力:80W×2(40Hz〜20kHz)
●接続端子:3.5mm入力(光デジタル/アナログ兼用)×2、HDMI入力(eARC)、サブウーファー出力(RCA)、LAN端子、USBType-A
●寸法/質量:W220×D70×D190mm/1.72kg