エミライは、FiiO ElectronicsのBluetoothレシーバー「BTR5 2021」の取り扱いをスタートする。市場予想価格¥16,500前後で、11月26日の発売予定だ。
BTR5 2021は、USB DAC機能とバランス出力対応のBluetoothレシーバー「BTR5」に最新チップを搭載してさらなる高音質化を実現したモデルだ。
一番の特徴は、ESS Technology製のDAC+アンプ統合型チップ「ES9219C」を2基、左右独立構成で搭載した点だろう。この第3世代SoCはMQAのデコードに対応したほか、リニアPCM、DSD、FLAC、ALAC、AIFF、WAVなど、幅広いフォーマットにも対応しており、BTR5 2021もこれらの音楽ファイルを楽しめることになる。また2基のDACチップが協調動作し、フルバランス構成回路となっている2.5mmバランス出力端子を使用すれば、32Ω負荷で240mWの出力も可能という。
もちろん小型高性能USB DACとしても使用可能で、独立したXMOS製USBコントローラー「XUF208」を使用し、USB Audio Class 2.0でアシンクロナス伝送によるオーディオデコードに対応する。
USB Type-C端子から、最大384kHz/32ビットのリニアPCMとDSD256(ネイティブ)までの再生が可能。USB DAC機能はドライバー不要のUSB Audio Class 1.0モードと、フルスペックでの再生が可能な2.0モードの2つのモードに対応している。なお後者の場合、FiiOのオフィシャルサイトからドライバーのダウンロードとインストールが必要となる。
Bluetoothレシーバー用には、クァルコムのIC「CSR8675」を採用し、高い接続安定性を実現した。このチップは低消費電力のながら、24ビットオーディオ信号処理や動作周波数120MHzでのDSP機能など、様々なBluetooth機能を処理できる。動画再生、ゲームプレイ、音楽鑑賞など、様々な用途で活用できるはずだ。
そのBluetoothコーデックは、AAC、SBC、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、LDAC(最高96kHzに対応)に対応。ポータブル性能を確保しながら、高音質な音楽再生を実現してくれる。
アナログ出力端子は、3.5mmシングルエンド出力のほか、完全バランス構成による2.5mmバランス出力を搭載(両方の端子にプラグが挿入された場合は、3.5㎜端子だけ音が出る仕様)。ES9219Cを左右独立で動作させる完全バランス構成により、各チャンネルは独立したDACと増幅段によって駆動されている。
なお同社では、BTR5 2021の発売を記念して、数量限定!特別キャンペーンを実施する。これは、銀メッキ銅芯線を使用した8芯編組のLightning to TYPE-Cケーブルを付属品に追加した「BTR5 LC 2021」を、通常版の価格据え置きで発売するもの。数量限定キャンペーンとなっているので、気になる方はお早めに。
「BTR5 2021」の主なスペック
●Bluetoothチップ:CSR8675
●DACチップ:ES9219C×2
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、LDAC
●接続端子:3.5mmシングルエンド出力、2.5mmバランス出力、USB Type-C
●連続使用時間:3.5mmシングルエンド時約9時間、2.5mmバランス時約7時間
●充電時間:1.5時間
●寸法/質量:W32×H72×D11.1mm(バッククリップを除く)/43.7g