ステレオサウンドのリファレンスレコードシリーズに小原由夫氏選曲・構成による『クロスオーバー黄金時代 1977~1987』が加わります。本作は2019年3月、クリティクス・シリーズの一枚として発売した同タイトルのSACD/CDハイブリッド(SSRR-12)のLPレコードで、180グラム重量盤仕様・2枚組となります。
注目のLPカッティングは弊社カタログの『THE PEANUTS~Monaural Edition(1959~1961)SSAR-049』、『五輪真弓「恋人よ」』SSAR-043』の2タイトルに加え、直近では『ICONIC SOUND ! - The JBL 75th Anniversary Jazz Vocal Collection 』でも手腕を発揮した「Piccolo Audio Works」の松下真也氏が担当しています。
小原由夫氏と担当者で相談した結果、『クロスオーバー黄金時代 1977~1987』のオリジナルマスターは9割がアナログマスターテープのため、その持ち味を満遍なくLPで再現するにはアナログマスターテープからラッカー盤を起こすのが最適であるという判断に至りました。このコンセプトに対応し、上質なLPを生み出せるのは、松下真也氏しかいないと考えたのです。
松下真也氏が主宰する「Piccolo Audio Works」は、米国スカーリー製のカッティングレースを中心にテープデュプリケーションや信号の送り出しに使用するテープレコーダーにも米国テレフンケン製モデルを完備するなど、日本ではきわめて貴重なカッティング・スタジオです。「Piccolo Audio Works」は、アナログ周辺機器が充実した個性派のカッティング・スタジオとして、レコード・リスナーの間でいま注目を集めています。
小原由夫氏立ち会いの下、アナログマスターテープ(一部デジタル音源含む)はカッティング用にいったんハーフインチ・テープにマスタリングを施した上でデュプリケーション(=テープ・コピー)を済ませ、最終的にラッカー盤に音溝が刻まれる予定です。商品のリリースは来年3月下旬、ジャケットが完成次第、弊社ストアにて予約を開始いたします。乞うご期待。