フェーズメーションから、MCカートリッジ用昇圧トランスの新製品「T-320」が、11月下旬に発売される。価格は¥59,400(税込)。

 T-320は、昨年発売の「T-550」で培ったノウハウを踏襲し、音質に磨きをかけた昇圧トランス。MM/MC切替スイッチを搭載、使いやすさも向上させているのが特徴だ。

 デザイン面ではその「T-550」を踏襲し、フロントパネルは10mm厚のアルミを使用、スラント形状とし、シャーシとカバーには1.2mm厚の鋼板に銅メッキ処理を行ない、強靭な筐体構造としている。なお、組立にはステンレス製の非磁性体ネジを使用し、磁気歪の低減にも留意した仕様にまとめている。

 MC昇圧トランスについては、巻線構造に独自の特殊分割巻き線構造を採用。0.2mm厚の78%パーマロイ材による大型EIコアに、低損失極太銅線を巻き上げることで、広帯域で優れた周波数特性と位相特性を実現しているという。これによって低域のリニアリティと高効率昇圧(低損失)という特性を達成し、可聴帯域内の位相歪を減少させることに成功したそうだ。

 フロントパネルには、MMとMCの切替スイッチを配置し、利便性も高めている。

T-320の主な仕様
最適カートリッジ出力インピーダンス:1.5~40Ω
負荷インピーダンス:47kΩ
昇圧比(電圧利得):26dB
周波数特性:10Hz~50kHz(+-2dB)
入出力端子(RCA):金メッキ端子
寸法:W136×H92×D134mm
質量1.3kg

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