ゼンハイザーから、インイヤモニター「IE 100 PRO」が発表された。市場想定価格は¥14,300前後(税込)で、本日から予約受付を開始、6月17日に発売される。カラリングはこれまでのブラックとクリアーに、新色のレッドが追加された。

画像1: ゼンハイザーのプロ向けインイヤモニター「IE 100 PRO」が6月17日に正式発売。軽くて、装着感にも優れ、バランスのいいサウンドを備えた注目製品だ

 IE 100 PROは、先頃生産を終了した「IE 40 PRO」の後継機で、搭載されたドライバーユニットはIE 40 PROを踏襲している。

 これは口径10mmのダイナミック型ドライバーで、中間部(高域を再生)は硬質な素材、外側(低域を再生)は柔軟な素材を使った特殊な構造の振動板を採用している。さらに耐久性に優れた軽いボイスコイルを搭載することで、歪みを抑えている点が一番の特徴だという。

 ダイナミック型ドライバーには位相差が存在しない、クロスオーバーの影響がない、大音量時でも歪みが少ないといったメリットがあり、同社ではこの点がインイヤモニターに向いていると判断し、今回も継続して搭載したという。

画像2: ゼンハイザーのプロ向けインイヤモニター「IE 100 PRO」が6月17日に正式発売。軽くて、装着感にも優れ、バランスのいいサウンドを備えた注目製品だ

 またIE 100 PROのドライバーは、一般的なBA型ドライバーに比べて2次倍音、3次倍音の歪みも少ないそうだ。2次倍音はアナログ的な柔らかさを感じさせ、3次倍音は緊張感を与える成分といわれているが、それぞれの歪みがなくなることで、オリジナルに忠実なモニタリングが可能になるのは間違いないだろう。

 インイヤモニターに対しては、低音圧から高音圧まで一貫した周波数レスポンスが求められており、同時に長時間の装着でも疲れない付け心地のよさも重要だ。IE 100 PROでは、上記のダイナミック型ドライバーの搭載と、フラットなデザインの採用により、これらに対策している。

 ではIE 40 PROからの進化点はどこか。IE 100 PROでは、コネクター部とケーブルが、上位モデルのIE 400 PROやIE 500 PROと同じグレード品に交換されている。

 コネクターはザンハイザーが独自開発したもので、接触面積が広く、安定した接続が実現できる。さらに断線防止インナーケーブルダクトを内蔵した耐久性に優れた仕様だという。ケーブルも柔らかく、使いやすいのが特徴となっている。

画像3: ゼンハイザーのプロ向けインイヤモニター「IE 100 PRO」が6月17日に正式発売。軽くて、装着感にも優れ、バランスのいいサウンドを備えた注目製品だ

 先日行われたオンライン発表会では、ミュージシャンのAAAMYYYさんが登場し、IE 100 PROをモニターした感想を話してくれた。

 AAAMYYYさんは普段からゼンハイザー製品を使っているそうで、ライブ会場などでもIE 500 PROを愛用しているという。

 そんなプロの立場でインイヤモニターに求めるのは、「ライブ中に、バンドのアンサンブルに合わせてシンセサイザーを演奏する時に、音楽のニュアンスや音量感、定位が分かること」だそうだ。IE 500 PROはこの要求にも充分応えているということだろう。

 新製品のIE 100 PROは、軽くて持ち運びやすいというのが第一印象だったとのこと。また、付け心地がいいのでプレイに集中できるし、ライブ後の音源の聴き比べでも、ミックスによる音の違いやマスタリングの効果も確認できたという。モニターとしての情報再現性と装着感を高いレベルで両立しているのは間違いないだろう。

画像: 2017年からソロとしてAAAMYYY(エイミー)名義で活動を開始。2018年6月にTempalayに正式加入。国内外の様々なアーティストとのコラボレーション、木村カエラ、DAOKO等への楽曲提供、CM歌唱提供等幅広い活動で注目を集める

2017年からソロとしてAAAMYYY(エイミー)名義で活動を開始。2018年6月にTempalayに正式加入。国内外の様々なアーティストとのコラボレーション、木村カエラ、DAOKO等への楽曲提供、CM歌唱提供等幅広い活動で注目を集める

 なお今回、IE PROシリーズで使えるBluetoothコネクター「IE PRO BT Connector」も発表された(今年夏頃の発売を予定)。

 先述のザンハイザー独自規格コネクターを搭載したアイテムで、これにIE 100 PROを取り付ければ、首掛け式ワイヤレスイヤホンとして使えるようになる。マイクとリモコンも内蔵しており、通話や音楽試聴も可能。1.5時間の充電で最大10時間駆動できるので、1日つけっぱなしでも問題はないはずだ。

 なおBluetoothのコーデックはAACの他に、低遅延のaptX LLにも対応しているが、それでもわずかに遅延はあるので、ライブ等での音楽演奏用にはお勧めしないそうだ。Bluetoothでの試聴はあくまでもモニター用と考えた方がいいだろう。

「IE 100 PRO」の主なスペック

●使用ドライバー:10mmダイナミック型
●インピーダンス:20Ω
●周波数帯域:20Hz〜18kHz
●感度:115dB(1kHZ/1Vrms)
●全高調波歪率(THD+N):< 0.1%(1kHz、94dB)
●プラグ径:3.5mm
●ケーブル長:1.3m

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