デノンは、13.2ch対応の一体型 AVセンター「AVC-X8500HA」を発売する。価格は¥550,000(税込)で、6月中旬の発売予定だ。
AVC-X8500HAは、13chパワーアンプ内蔵モデル「AVC-X8500H」をベースに、新たに8K/60pや4K/120p映像信号のパススルーといったHDMI2.1の新機能をサポートしたHDMI端子を搭載している(入力1系統、出力2系統)。
本機に搭載されたモノリスコンストラクション・パワーアンプは、デノンが長年培ってきた回路設計技術の粋を集めて開発されたもの。最新のイマーシブサウンドを完全な形で、最高のクォリティで体感して欲しいという開発陣の想いが込められている。
増幅素子には、大電流タイプのパワートランジスター「Denon High Current Transistor」を採用し、最大260W、定格150W×2の出力と、シリーズ最上位モデルに相応しいサウンドクォリティを実現している。
音声フォーマットはDolby Atmos、DTS:X Pro、IMAX Enhanced、Auro-3D、および4K/8K衛星放送のMPEG-4 AAC(ステレオ、5.1ch)をサポート。バーチャル3Dサラウンドテクノロジーについては、Dolby Atmos Height Virtualizer、およびDTS Virtual:Xにも対応済み。ハイトスピーカーやサラウンドスピーカーを設置していない場合でも、高さ感を伴ったイマーシブオーディオ体験が可能という。
プロセッシングは最大13.2chに対応し、外部パワーアンプの追加なしに「7.1.6」や、フロントワイドを含む「9.1.4」再生が可能。5.1chで使用する場合には、5つのスピーカーをすべてバイアンプ駆動する「5.1chフルバイアンプ」にも対応している。
AVC-X8500HAは、入力8系統/出力3系統のHDMI端子を装備。そのうち入力1系統(HDMI7)と、出力2系統(モニター1/2)が8K/60pおよび4K/120pのパススルーに対応している。また全端子が著作権保護技術「HDCP 2.3」、そして従来のHD映像の2倍以上の広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーに対応する。
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)については、HDR10、Dolby Vision、HLGに加え、HDR10+、Dynamic HDRに対応。ゲーミング&VRで使われるALLM、VRR、QMS、QFTなどの最新機能もサポートしているので、最新ホームシアターで求められる様々なコンテンツを最高の状態で楽しめるはずだ。
ネットワークオーディオ機能のHEOSテクノロジーも搭載しており、HEOS Built-inスピーカーを追加すれば、ワイヤレス・マルチルーム環境を簡単に構築できる。音楽ストリーミングサービスは、ロスレス配信サービスの「Amazon Music HD」を始め、「AWA」「Spotify」「SoundCloud」に対応。世界中のインターネットラジオ放送を楽しむこともできる。ローカルネットワーク上のミュージックサーバー(PC/Mac/NASなど)や、USBメモリーに保存したDSDファイルやハイレゾ音源の再生にも対応している。
「AVC-X8500HA」の主なスペック
●搭載パワーアンプ数:13ch
●定格出力(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%、2ch駆動):150W×2
●実用最大出力(JEITA、6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動):260W
●適合インピーダンス:4〜16Ω
●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1、-3dB、ダイレクトモード時)
●S/N:102dB(IHF-A、ダイレクトモード時)
●接続端子:HDMI入力×8(8K対応入力×1)、HDMI出力×3(8K対応出力×2)、コンポジット映像入力×4、色差コンポーネント入力×3、コンポジット映像出力×2、色差コンポーネント出力×1、アナログ音声入力×7、Phono入力(MM)×1、アナログ7.1ch入力×1、デジタル音声入力×4(光×2、同軸×2)、15.2chプリアウト×1、ゾーンプリアウト×2、ヘッドホン出力×1、Denon Link HD×1、LAN端子×1、USB Type-A×2、他●Bluetooth:バージョン:4.2
●対応コーデック:SBC
●消費電力:900W(待機時0.1W、通常スタンバイ)
●寸法/質量:W434×H259×D482mm(アンテナを立てた場合)/23.6kg