ステレオサウンドNo.216(2020年秋号)は比較試聴記事満載の一冊です。採り上げているのは、スピーカーシステム、SACDプレーヤー、ネットワークプレーヤー、マスタークロックジェネレーター、プリメインアンプ、フォノイコライザーアンプなど、じつに多岐にわたっています。表紙を飾るのは昨年から日本への輸入が開始されたカナダのスピーカーブランド「パラダイム」のPersona 9H。前後各2基、合計4基のウーファーを駆動するパワーアンプと、独自のルームイコライジングシステムを内蔵する同ブランド最高峰モデルです。
試聴討論 ハイエンドスピーカー最前線
最先端スピーカー5モデルが聴かせる音世界
巻頭を飾るのはハイエンドスピーカー試聴討論会です。設計者個人の思想が強く反映された技術指向の最先端スピーカー5機種を、3名のオーディオ評論家が同一条件で比較試聴。それらが聴かせる音世界、その音楽再生能力について、じっくりと討論していただきました。“ハイエンドスピーカーの現在地”が分かるオーディオ愛好家必読の記事です。
特集
タイプ別 [ライバル3モデル] 徹底比較
この特集では、実力が拮抗している同一ジャンル/同一タイプの注目製品3モデルを同一条件で聴き比べ、それら3モデルの音質や機能などを比較検証しています。採り上げているジャンル/タイプは、
①一体型SACD/CDプレーヤー
②D/Aコンバーター(オリジナルDAC搭載)
③ネットワークプレーヤー
④オーディオ専用NAS
⑤マスタークロックジェネレーター
⑥国産最高級プリメインアンプ
⑦光カートリッジ対応フォノイコライザー
オーディオ好きなら誰もが聴き比べてみたいと思う、これぞライバルという3モデルの真っ向勝負企画です。
フォノイコライザーアンプ26機種徹底試聴
前号でお届けしたハイエンドMCカートリッジにつづき、アナログレコード再生機器総テストの第2弾として、今回はMM/MC対応フォノイコライザーアンプを採り上げます。比較試聴したのは計26機種、価格帯は約20万円から800万円台までと、極めて広範です。前号同様、アナログレコード再生システムのステップアップを検討されておられる読者必読の比較試聴記です。
そのほかの注目記事
①オーディオ評論家・和田博巳氏がジャズ評論家・村井康司氏のために特別にプランニングしたオーディオシステムを実際に試聴しながら、それらの音質について対談した「ジャズに浸る 和田博巳が音楽評論家のために選ぶ4つの組合せプラン」
②日本を代表する老舗ブランド、アキュフェーズ、デノン、マランツが、“ブランドの新しい顔”として発表した注目の新製品を詳しく紹介する「SPECIAL PRODUCTS REVIEW」
③パラダイム、マジコ、ハーベスの新作スピーカー、ファンダメンタル初のプリメインアンプなど、この夏から秋にかけて登場する新製品を網羅する「Exciting Components」と「New Components Review」