アキュフェーズからデジタル・ヴォイシング・イコライザー「DG-68」が発売される。定価¥850,000(税別)で、6月下旬の登場予定。

 「ヴォイシング・イコライザー」は、リスニングルームの音場を補正するための「音場補正機能」と、グラフィック・イコライザーと呼ばれる「再生音の音色を調整する機能」のふたつを一体化した製品を指している。

画像1: アキュフェーズから、ヴォイシング・イコライザーの第5世代機「DG-68」が登場。ユーザーの思いどおりに音場と音色をコントロールできる機能も搭載

 アキュフェーズでは1997年に、同社ヴォイシング・イコライザーの初代機「DG-28」を発売し、その後も順次進化を続けてきた。今回のDG-68はその第5世代で、高度なデジタル・テクノロジーにより、リスニングルームの音場を付属のマイクで測定し、ユーザーが希望する音場特性に自動調整できるようになっている。さらに、グラフィック・イコライザー機能によって調整した音場特性に自分好みの音色を設定可能だ。

 デジタル信号処理部には、デジタル信号処理専用プロセッサー(DSP)を搭載し、アナログ入力やハイレゾ・デジタル入力に高度な信号処理を施す。また、多彩な接続ができるように各種のデジタル/アナログ入力・出力端子を装備、最新のA/D、D/Aコンバーター回路を搭載してアナログ入出力の性能と音質を格段に向上させている。

 さらにDG-68では、これらの自動測定・自動補正機能を簡単に使えるよう、操作系を見直している。高精彩・高解像度のIPS液晶を採用し、スタイラスペンで希望のカーブを自在に描いて音場補正できるなど、簡単でスピーディな操作を実現しているのだ。さらに、USBメモリーを用いてデータの読み/書きと表示画面の保存も可能になっている。

画像2: アキュフェーズから、ヴォイシング・イコライザーの第5世代機「DG-68」が登場。ユーザーの思いどおりに音場と音色をコントロールできる機能も搭載

 DG-68の主な特長は以下の通り。

●フル・デジタル信号処理によるヴォイシング・イコライザーで、音場補正機能とイコライザー機能を独立して搭載
●アナログデバイセズ製40ビット浮動小数点演算DSP「ADSP-21489」を搭載し高精度フル・デジタル信号処理を実現
●旭化成エレクトロニクス製32ビットA/Dコンバーター「AK5578EN」をチャンネル当たり4回路並列駆動して性能を向上
●ESSテクノロジー製32ビットD/Aコンバーター「ES9028PRO」をチャンネル当たり8回路並列駆動して性能を向上
●D/Aコンバーター回路にアキュフェーズオリジナルの雑音・ひずみ低減技術ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)を採用
●アナログ入出力端子各2系統(XLA、RCA)、デジタル入出力端子各3系統(HS-LINK Ver.2、同軸、光)を装備
●384kHzまでの入力信号を、ダウンサンプリングなしに処理可能
●30パターンの設定をメモリー可能
●厚手のアルミ素材にヘアライン加工を施した優美なトッププレートと、自然木による本木目仕上げのサイドパネル
●音場測定用マイク「AM-68」と、音質を重視した極太OFC導体5芯構造の電源コード「APL-1」が付属

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