潮晴男さんと麻倉怜士さんが創設した「高音楽性+高音質」をモットーにしたレーベル、UA(ウルトラアート)レコードから、レコードの新たなる可能性を追求した新提案アイテムが登場した。
今回発売されたのは、2019年4月にリリースされた『小川理子/Balluchon (バルーション)』の78回転LPシングル盤。オリジナルアルバムの中から、A面の1曲目に収録されている「Oh Lady Be Good」と B面3曲目の「Smile」をカップリングした特別なレコードとなる。
通常のLPは33 1/3回転で演奏されるが、今回のレコードは78回転というSP盤用の回転数を用いて音溝が切られている。レコードは角速度が一定なので回転数を上げることによって線速度の向上を促し、再生周波数、ダイナミックレンジの拡大を始めとする諸特性が改善される。一方で記録時間は短くなり、78回転では30cmレコード片面で最大8分程度しか楽曲を収録することができないという問題もある。
しかしながらUAレコードでは、アナログレコードの新境地を拓くべく、最大5分以内に収録時間を抑え、加えて線速度をもっとも有効に活用できる盤面の範囲にとどめて収録することで、レコードの新たなる領域への第一歩を踏み出すことにしたという。オーディオのプロが送り出す“驚愕の高音質”をぜひ体験していただきたい。
『小川理子/Balluchon(バルーション)ジャズピアノ・ヴォーカル・アルバム』¥11,000(税別)
●4月29日発売。ディスクユニオン、Amazonを始め全国レコード店、オーディオ店、ネットショップなどで先行予約受付中
※78回転LPシングルの再生について
1)このレコードは78回転で再生します。したがって78回転のスピード・ポジションがないレコードプレーヤーで再生することはできません。
2)LPレコード同じマイクログルーヴでカッティングされています。SP盤再生用の鉄針等で再生するとグルーヴを破損しますので、絶対に止めてください。
3)このレコードは通常のRIAAカーヴをそのまま使用して再生することが出来ます。