110年の歴史あるオーディオメーカー、デノンから高音質ネットワークスピーカーが2モデル発売された。2ウェイ2スピーカー・モノーラル仕様の「DENON HOME 150」(市場想定価格¥32,000前後)と、2ウェイ4スピーカー+パッシブラジエーターという構成のステレオモデル「DENON HOME 250」(市場想定価格¥48,000前後)だ。発売はどちらも2月下旬を予定している。

画像: HOME 150の使用イメージ。本体もコンパクトで、電源以外のケーブルもいらないので、DENのような小さな空間でもすっきり収まるはず

HOME 150の使用イメージ。本体もコンパクトで、電源以外のケーブルもいらないので、DENのような小さな空間でもすっきり収まるはず

 両モデルのポイントは、HEOSテクノロジーを搭載していることだろう。HEOSはディーアンドエムホールディングスが採用しているネットワークシステムで、同一ネットワークにある対応製品同士が相互に情報の伝送・再生が可能となる。

 さらにインターネットラジオはもちろん、Amazon Music HD(3Dオーディオは除く)、mora qualitas、Deezer HiFiといったハイレゾストリーミングサービスの再生にいち早く対応している点も注目される。

 ちなみにハイレゾ信号については、ストリーミングの他に同一ネットワーク上にあるPCやNAS、さらにUSBメモリーからの再生も可能で、最大192kHz/24ビットのリニアPCMと5.6MHzまでのDSDのデコードに対応している。DSD、WAV、FLAC、アップルロスレスのギャップレス再生も可能という。

 ただし両モデルとも搭載されたスピーカーユニットはハイレゾ信号には非対応で、192kHz/24ビットなどのハイレゾ信号をデコードした後、CDクォリティ(44.1kHz/16ビット)にダウンコンバートして再生しているそうだ。

 そのスピーカーユニットは、前モデルとなるHEOS1/HEOS5(日本未発売)から新規開発、最適化されている。HOME 150はHEROS1からウーファー口径もアップさせており、同社がこれまでハイファイ手法で磨き上げて来た技術を活かして、実在感を持ったサウンドを目指しているそうだ。

画像: HOEM 150とHOME 250のユニット構成

HOEM 150とHOME 250のユニット構成

 その他のネットワーク機能としては、iPhoneやiPadからAirPlay 2を使ってApple Musicの楽曲やその他のアプリの音声を再生可能。さらに複数のAirPlay 2対応機器によるマルチルーム再生にも対応している。

 Bluetooth経由の再生にも対応しているので、スマートフォンやタブレット、PC等で、Wi-Fiネットワークに接続していないデバイスを使ったワイヤレス音楽再生も楽しめるようになっている。

 操作関連では、Amazon Alexaによる音声コントロールに対応済み。Amazon EchoなどのAlexaが利用可能なデバイスに話しかけるだけで再生、停止、スキップ、音量の調整といった基本的な操作に加えて、Amazon Musicの楽曲から曲名やアーティスト名、年代、ジャンルなどを指定して再生することもできる。

 なおHOME 150、HOME 250とも、それぞれのモデルを2台使ったステレオ再生もできる。HEOSアプリ上でグループ化するだけと設定も簡単なので、まずは1台導入し、音が気に入ったらステレオ再生に発展させるという楽しみ方もありそうだ。

画像: 音楽をストリーミングで楽しむユーザーは着実に増えており、今後は高音質(ハイレゾ)への要求も増してくると同社では考えているようだ

音楽をストリーミングで楽しむユーザーは着実に増えており、今後は高音質(ハイレゾ)への要求も増してくると同社では考えているようだ

 製品発表会で、HOME 150、HOME 250の音を聴かせてもらった。モノーラル仕様のHOME 150は音場の広がりはそれなりだが、かっちりとした低音で楽器やヴォーカルの実態感もしっかり再現していた。ステレオ仕様のHEME 250は本体背面にパッシブラジエーターを備えていることもあって、予想以上に低音がでてくる。

 デノンでは、ハイレゾストリーミングを楽しみたいという音楽ファンはこれからますます増えていくと考えており、今回の2モデルは、カジュアル&高音質に音楽を楽しみたいというユーザーにどんな製品を提供できるかを具体化したものという。

 HOME 150、HOME 250ともデザイン・音質を含めてその狙いはしっかり実現できているといえそうだ。

画像: デノンのHEOS対応機器。スピーカー以外にAVセンターやサウンドバーと組み合わせてマルチルームも楽しめる

デノンのHEOS対応機器。スピーカー以外にAVセンターやサウンドバーと組み合わせてマルチルームも楽しめる

「DENON HOME 150」の主なスペック

●実用最大出力:35W(ウーファー)、13W(トゥイーター)
●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、89mmコーン型ウーファー
●接続端子:3.5mmステレオミニジャック1系統、LAN端子1系統、USB Type-A 1系統
●無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
●寸法/質量:W120×H187×D120mm/1.7kg
●消費電力:20W(待機時2.2W、クイックスタートモード、Wi-Fi接続時)

「DENON HOME 250」の主なスペック

●実用最大出力:22W×2(ウーファー)、18W×2(トゥイーター)
●使用ユニット:20mmドーム型トゥイーター×2、102mmコーン型ウーファー×2、パッシブラジエーター×1
●接続端子:3.5mmステレオミニジャック1系統、LAN端子1系統、USB Type-A 1系統
●無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
●寸法/質量:W295×H217×D120mm/3.7kg
●消費電力:26W(待機時2.1W、クイックスタートモード、Wi-Fi接続時)

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