アンカー・ジャパンは11月20日、都内でプレス向けのイベント「Anker Power Conference-2019 Winter」を開き、今後の戦略、および来春までに発売予定の新製品を発表した。
冒頭、檀上に上がった同社代表取締役 井戸義経氏によれば、現在Ankerは、5つのブランド――バッテリーブランドAnker、オーディオブランドSoundcore、スマートホームブランドEufy、プロジェクターブランドNEBULA、そしてカー用品ブランドROAV――を展開しており、中でもAnkerブランドは、USB充電器の拡大に伴ってグローバルでは5兆円規模という市場の伸長を見せているそうで、そうした市場でAnkerは、本年度のみで450万台を突破する勢いだという。
もちろん、イヤホンやBluetoothスピーカーを擁するSoundcoreブランドも、グローバルで3兆円という規模に拡大している市場へ向けて各種製品を投入しており、本年度は30億円を超える売り上げが見込まれているそうだ。
ちなみに日本市場では110億円(2018年)という売り上げを達成しており、Soudocoreブランドの伸長によって、今年もさらなる成長が予測されているという。
そうした現状を踏まえて、2020年は、さらなる飛躍を遂げるべく、同社が掲げるコーポレートミッション「Empowering Smart Lives」=ユーザーの声に耳を傾け、素早く反応する――を強化するとともに、Ankerのアイコンでもある「充電」という機能を軸に、関連領域の製品を投入するなど、さまざまな展開を行なっていくという。一つが、自然災害時における“充電”を可能する地方自治体との提携(関連協定)。すでに、川崎市、福岡市、川西市(兵庫県)と協定を結んでおり、さらに東北でも話を進めているという。
そして、新ジャンルとなるのが、来春発売予定のUSB PDに対応した電源タップ。3口のAC電源に、USBタイプAポート×2、USB PD対応のタイプCポート×1の出力を備えているのが特徴となる。USB PDは30Wの出力に対応している。価格は¥3,999(税込)で、来春の発売予定だ。
Soundcorブランドからは、2種類の完全ワイヤレスイヤホンが来週11月27日に発売される。一つはカナル型の「Liberty2」(¥9,999税込)、もう一つは「Liberty Air2」(¥7,999税込)。いずれもaptXをサポートし、ハンズフリー通話時のノイズを低減するcVc8.0ノイズキャンセリング機能、ダイヤモンドコーティングのドライバーを、搭載しているのが特徴だろう(Liberty2は口径10mm、Liberty Air2は6mm)。※後日、インプレッションをお届けします。
また、プロジェクターブランドのNEBULAからは、4K/HDRに対応する4KDLPプロジェクター「Cosmos Max」がラインナップされている。来春の発売を予定しているそうで、価格は現状未定。Android9を搭載しており、Wi-Fi環境下で使えば、本体のみでさまざまなコンテンツ(VODなど)の投写が可能。360度の全方位に広がるスピーカーも内蔵されている(出力は10W+10W)。
光源にはRBGタイプのLEDを使用しており、カラーブレイキングもない。HDMI端子はHDCP2.2に準拠しているので、別途UHD blu-rayプレーヤーを組み合わせれば、4Kソフトの再生にも対応する。
その他、フルHDタイプの「Cosmos」もラインナップされている。こちらの明るさは900ルーメンとなる(価格未定)。
なお、本会の最後には12月にシリーズ最終作が公開となる「スター・ウォーズ」とのコラボモデルも発表された。一つがモバイルプロジェクター「Anker Nebula Capsule II R2-D2 Edition」であり、もう一つはモバイルバッテリー「Anker PowerCore 6700」に特別塗装を施した「~デス・スター エディション」「~ミレニアム・ファルコン エディション」となる。
R2-D2 Editionは、ベースとなるAnker Nebula Capsule IIの円筒形の外装に、R2-D2の塗装を施すとともに、起動音にR2ボイスを採用しているのも、ファンにはうれしい仕様だろう。生産台数はルーカスと言えば1138ということで、限定1138台で、付属の収納ケース(トラベルポーチ)には、R2柄のペイントと、シリアルナンバー(0000/1138)が印字される。
モバイルバッテリーについては、11月22日にオープンする渋谷PARCO内の直営店で同日より先行発売される。価格は各¥3,980(税込)。