「NHK 8KTHEATER」で上映された日本映画放送、8K時代劇『帰郷』(仲代達矢主演)。自然と人々の共存、人間の死生観をテーマにした股旅ものだ。自らメガホンを執った日本映画放送社長の杉田成道氏は8Kをどう使ったか。
「スタンリー・キュープリック監督の名作『バリー・リンドン』は、ローソク1本で撮った映画です。ローソクの暗い光を撮るためにNASAが開発した1本数億円のF0.7の超高感度レンズを買い込み、見事なローソク映像を撮りました。そのひそみにならいローソクの光を再現したかったから、8Kを選びました。8Kは柔らかく、包み込むローソクの光を見事に活写できました」
「8Kのもうひとつのメリットは、自然と人物が高精細で共存することです。自然をバックグラウンドにして人物が見事なフォーカスで描かれる。自然はとても大事なエッセンスです。気をつけたことは、美しくなりすぎないこと。汚れやリアリズムもそのまま切り取るようにしました」(杉田氏)
(写真撮影・麻倉怜士)
![画像: 日本映画放送が製作した8K時代劇『帰郷』](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/11/16/562e51e177ac434c9305a20a78cc492539b7f992_xlarge.jpg)
日本映画放送が製作した8K時代劇『帰郷』
![画像1: 【麻倉怜士のMIPCOM2019報告:03】MIPCOM2019で分かった8Kの最前線。8Kのドラマ進出。日本映画放送、8K時代劇『帰郷』](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/11/16/042fef41796a9cec190d9ca43bc0b03c48f6f479_xlarge.jpg)
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![画像: 8Kのメリットは自然と人物が高精細で共存すること](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/11/16/abfa36fbb908c40c5f932439e5a6ec314f05176e_xlarge.jpg)
8Kのメリットは自然と人物が高精細で共存すること
![画像: 杉田成道監督、共演の常盤貴子、佐藤二朗がレッドカーペットに登場](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2019/11/16/0598aac5da118cb162334073750ce87cd0c15281_xlarge.jpg)
杉田成道監督、共演の常盤貴子、佐藤二朗がレッドカーペットに登場