レコードプレーヤーが若者を中心に人気となっている。それを受け、ソニーからBluetooth送信機能を搭載した新製品「PS-LX310BT」が発表された。定価は¥27,700(税別)で、4月20日の発売予定となっている。
ソニーによると、日本、イギリス、アメリカなどの直近5年でレコードを買い始めたユーザー1300人にアンケートを取ったところ、レコードプレーヤーとつなぎたいデバイスとして、日本とイギリスではアンプに続いてBluetoothスピーカーが、アメリカではダントツでBluetoothスピーカーが選ばれたという。
つまり、アナログレコードであっても、すぐに、どこでも聴けることが求められており、スピーカーの設置も簡単なことが、オーディオを楽しむための大きな条件になってきているわけだ。
こういった市場の変化を受けて開発されたのがPS-LX310BTで、ソニーとしては2016年に発売したPS-HX500の弟機としての位置付けとなる。それもあってか、外観のデザインはPS-HX500を踏襲、仕上げもマットブラックが採用されている(本体はHX500がMDFなのに対し、LX310BTは樹脂製)。
また購入してすぐに使えるように、カートリッジやトーンアームもあらかじめ付属、さらにフォノイコライザー(MM)も内蔵している。トーンアームはアルミパイプの新設計タイプで、ヘッドシェルも一体成型されている。
音楽再生としては、Bluetoothスピーカーとつないで再生する方法と(最大8台とペアリング可能。コーデックはSBCとaptXのいずれかを自動選択)、アナログ出力(フォノイコライザーのオン/オフも可能)、さらに背面のUSB-B端子からデジタル出力(44.1kHz/16ビットまたは48kHz/16ビット)もされるので、自分の使いたいものを選べばいい。
ちなみにUSB-B端子の出力をパソコン等につなげばデジタルデータとして録音が可能だ。録音用ソフトは付属していないが、フリーソフトが使えるとのことだ。
その他の操作性については、本体正面の3つのボタンで使える、フルオートプレイを搭載した。レコードを乗せて、「START」を押すだけで再生が始まり、ディスクの終わりになると針が元に戻るという。その際にペアリングしているBluetoothスピーカーも自動的に起動してくれる。
ちなみにターンテーブルはベルトドライブ方式で、プラッターはアルミダイキャスト製を採用(HX500のようなアルマイト処理はされていない)。強度と重量のバランスを取ることで、安定した回転性能を確保している。
またフォノイコライザーを通した場合のみにはなるが、レコードのレベルに応じて出力ゲインを3段階で切り替える機能も装備している。