ヘッドホン「Edition 15」は独創的技術を積極的に投入した意欲作

画像: ヘッドホン「Edition 15」は独創的技術を積極的に投入した意欲作

 今回紹介する開放(オープンエア)型ヘッドホン「Edition 15」は、脳内定位の違和感を改善する「S-LOGIC」や、大幅な電磁波低減を可能にしたULE(Ultra Low Emission)など、独創的かつ有益な技術が積極的に投入されたウルトラゾーンの話題作だ。同社としては「Edition 5」以来約4年ぶりの、オープンエア型のフラッグシップモデルとなる。

 ドライバー口径は40mm。振動板も新規開発となるが、ベース素材には同社が使い慣れるマイラーを採用。ただ振動板を含めて、ゴールドでプレートをかけた仕上がりで、そこにチタニウム製のセンターキャップを加えている。ハウジングについては、メタルとウッドの素材を組み合わせている。

 外観はEdition 5に近いが、実際に手にとると意外にコンパクトで、頭にカチッと吸いつくように収まる装着感も良好。今回はDACボードを追加したアキュフェーズの「E-650」との組合せで、「Deezer HiFi」の音源を中心に試聴した。オープンエア独特の抜けの良さ、小気味のいいリズム感が心地よく、天井の高さ、奥行きともに、響きが豊かで、オーケストラも開放感に富んだ清々しい空間が満喫できる。

 女性ボーカルはニュアンスが生々しく、ギターの響きも克明で、手の動きがイメージしやすい。チョの『ショパン:ピアノ協奏曲第1番』は、低域を少し締めて、高域に滑らかさを加えたいとも感じたが、このあたりの表現は組み合わせるアンプで変わることは明らか。潜在能力の高さは折り紙付きである。

この製品で聴いた曲

ショパン:ピアノ協奏曲第1番
チョ・ソンジン
Deezer HiFi 同名アルバムより

画像: この製品で聴いた曲

Headphone
ULTRASONE
Edition15
オープン価格(実勢価格36万円前後)
●型式:開放ダイナミック型
●ドライバー:40mm口径チタン/ゴールド・プレイテッド・マイラー型
●インピーダンス:40Ω
●出力音圧レベル:94dB
●再生周波数帯域:5Hz〜48kHz
●プラグ形状:3.5mmステレオミニ
●質量:338g(ケーブル含まず)
●備考:1.2m/3mケーブル、3.5mmステレオミニ→6.3mm標準変換プラグ付属、999台限定モデル

Edition15の製品紹介ページ
http://ultrasone.jp/products/edition-15/

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