オーエス「ピュアマット」シリーズの最新モデル

 4K&HDR対応スクリーン「レイロドール」が好評のオーエスから、新しいピュアマットが登場した。「ピュアマット204(生地型番:WF204)」と命名されたそれは、拡散型のファブリック系スクリーンでフルHD(2K)対応を謳い、低価格化が進むフルHDプロジェクターの普及に弾みをつける役割が期待される。

画像1: オーエス「ピュアマット」シリーズの最新モデル

 WF204は既発のピュアマット・シリーズの特色、すなわち織り方の異なる2種類の生地を特殊2重織にて完成させる手法を採りながら、その表面の不規則な凹凸によって柔らかでクセのない映像再現を実現。併せてモアレも防いでいる。生地は塩ビ材を使わず、合成繊維(ポリエステル)を主としている。バックコーティングはダークグレイ。

画像2: オーエス「ピュアマット」シリーズの最新モデル

 スペックは、中心から3度の範囲で反射率0.9±10%、ハーフゲイン角60度以上と、従来のピュアマットと同様に視野角が比較的広い。標準品はアスペクト16対9、張り込みタイプでは最大150インチまで用意されている。

 こうして見るとWF204は、ピュアマット・シリーズの美点を継承しつつ、生産性の向上と企業努力によって低価格を実現したエントリーモデルということができよう。

 その画調は、言うなれば先祖返りだ。初代ピュアマットを初めて観た時の印象を思い起させる、明るく(ゲインが高い絵という意味でなく、白が素直に伸びた明るさ)、ニュートラルなコントラスト再現なのだ。色再現はどちらかというと淡泊な印象だが、S/Nがよく、被写体の質感再現が精妙だ。

 以上はブルーレイでの2Kコンテンツの印象。UHDブルーレイを観た感じでは、ピュアマットIIIシネマと比べると4Kの精細なディテイル情報がやや甘い再現になってしまっており、HDRらしいハイライトのピーク感も乏しい。UHDブルーレイ特有の情報量がWF204の織り目に影響しているのかもしれない。ここはやはり額面通り(メーカーの謳い文句通り)、フルHD(2K)プロジェクターとのコンビネーションを踏まえたモデルというのがよさそうだ。言い換えれば、これまできちんとしたスクリーンを使っていなかった大画面派や、これから大画面を始めようという人には、本機の登場は朗報といってよいと思う。

SCREEN
OS
ピュアマット204
¥86,000+税(手動型、100インチ・生地型番:WF204)
●ピークゲイン:0.9(3度ゲイン±10%)
●ラインナップ:
・張り込み型・黒色粉体塗装(¥120,000~¥180,000、80~150インチ)
・張り込み型・黒色フロッキー加工(¥160,000~¥220,000、80~150インチ)
・電動型(¥140,000~¥226,000、80~140インチ)
・手動型(¥78,000~¥130,000、80~140インチ)
●備考:価格は16:9サイズ、シネマスコープ(2.35:1)、ビスタサイズ(17:9)も特注可能

WF204 ピュアマット204
https://jp.os-worldwide.com/os_plus_e/products/selection/#wf204

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