ワイヤレスにおいても、音質面の優位性はイヤホンよりもヘッドホンに軍配が上がる。そして、今回の上位はほぼすべてにアクティブノイズキャンセル機能が備わり、その性能込みでの評価となった。サウンドとノイキャン両方の追求が今後必須になるだろう
第1位:ソニー WH-1000XM4
オープン価格(実勢価格4万円前後)
ソニーのオーバーヘッド型ワイヤレスヘッドホンの第4世代機。ノイズキャンセルはさらに高機能化し、さまざまな場所に合わせてリアルタイムで最適なノイズ低減を行なう。違和感のない静けさは実に上質だ。音も自然な感触で、適度に厚みのある中低域がオーケストラのスケール感を豊かに再現。ヴォーカルもニュアンスが豊かで、聴き応えがある。(鳥居)
第1位:シュア AONIC 50
オープン価格(実勢価格4万3,800円前後)
今回の試聴で特に印象がよかったモデルの1つで、シュアらしいシンプルなハウジングデザインと、ソースに忠実な帯域バランスと質感表現の高い音が大きなアドバンテージだ。ワイヤレスによる利便性や、アジャスタブル・ノイズキャンセリング機能の能力も高い。外音取り込み機能、バッテリー持続時間、耐久性などのユーザビリティにも配慮されている。(土方)
第3位:パナソニック RP-HD610N
オープン価格(実勢価格3万3,000円前後)
Googleアシスタントへの対応、LDACおよびaptX HDコーデックのサポート、専用アプリ連携、ノイズキャンセリング機能の装備と、高度な技術・機能をこれでもかとばかりに投入したパナソニックの意欲作だ。どうしても機能的な先進性が注目されがちだが、本機の最大の魅力はそのサウンドにある。メリハリの効いた勢いのある聴かせ方で、スネアドラムが気持ちよく張り出し、重みのあるバスドラの響きが心地いい。(藤原)
第4位:AKG K371-BT-Y3
オープン価格(実勢価格2万1,000円前後)
AKGのプロラインとしては初めてのBluetooth対応ヘッドホンで、有線接続も可能。プロ仕様のためか、一見、無骨な印象だが、細部の仕上げはなかなかていねいで、装着感も悪くない。帯域バランスの整った無理のない聴かせ方で、ヴォーカル、ピアノ、ベースとニュートラルな質感が好ましい。Bluetooth時のコーデックはSBC、AAC限定で、音の勢いはやや後退する。(藤原)
第5位:バング&オルフセン Beoplay H95
¥96,000(税込)
プレーンかつシンプルなデザインのワイヤレスヘッドホン。内蔵されたドライバーは、40mm口径のチタン製で、バング&オルフセンらしい落ち着きのあるサウンド。エネルギーバランスも整っており、長時間リスニングでも疲れにくそうだ。ノイズキャンセリング機能にもこれみよがしな過度な効果はなく、自然な感覚が好ましい。(小原)
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