画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2020:パナソニックCN-F1X10BLD ストラーダナビがグランプリを獲得した理由
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2020:パナソニックCN-F1X10BLD ストラーダナビがグランプリを獲得した理由

鮮明で美しい有機ELを採用したディスプレイだけでもグランプリに値する
音はなんといっても「音の匠」モードのチューニングが良い

文=石田 功

 昨年モデルも映像の美しさには驚いたものが、今年のモデルはそれを一気に超えた。有機ELを採用したディスプレイはとにかく鮮明で美しい。昨年モデルでは少し無理して鮮明さを高めていた感があって、ところどころにやや映像を作った感が感じられていたのだが、今年のモデルは自然に映像を表現している。それでいて鮮明だし車内では大切な反射や映り込みもない。このディスプレイだけでもグランプリに値する価値があると思う。ただし地図データがまだHDには対応していなくて、映像が地図の時にはHDの高画質を享受できないのは残念ではあるが。

 さらに音。プラットフォームが変わっていないと聞いていたので、音はそれほどかわっていないものだろうと思っていたのだが、かなりクリアになっている。実は、試聴室で聴く前にデモカーに乗っていて、その時は主にカーナビの取材だったため、とくに音をセッティングしているわけでもなく、正直言って低音がもこもこの残念な音だったのだが、中高域だけは妙にクリアでヌケが良かったのを記憶している。それがあったから試聴では昨年モデルを思い出しながら聴いたわけだが、なるほど中高域の透明感は格段に高まっているし、低域の弾力感というか躍動感といったものも上がっているように感じる。

 ディスプレイの派手な変化に隠れつつ、音も確実にクォリティを高めているし、なんといっても「音の匠」モードのチューニングが良い。これをベースにシステムアップを繰り返してグレードアップを図っていくようなモデルではないが、手軽に良音を手に入れてい人にはおすすめできる。

有機ELのメリハリの効いた、厚みのある再現性は見事
音の質感が滑らか、かつきめ細か、AVナビでこの表現力は立派

文=藤原陽祐

 市販AVナビゲーションとして初の有機ELディスプレイ搭載のモデルだ。有機ELの魅力は、何といっても画質の良さにある。最大の強みは、映像の基礎体力とも言える“黒”が再現できること。明暗が混在するような絵柄でも、メリハリの効いた鮮明な映像を描き出す。しかも黒と白の間のグラデーションの描きわけも緻密で、視野角の影響をほとんど受けない。“ストラーダ史上最高画質”(開発担当者)というコメントも、けっして大袈裟ではない。

 映画「君に読む物語」を観たが、有機ELの高コントラストパネルの持ち味を生かしたメリハリの効いた、厚みのある再現性は見事。映像の濃淡を際立たせた濃い絵作りで、華やかさを感じさせる色再現も見応えがある。暗いシーン、明るいシーンに関わらず忠実な色再現で、コントラスト豊かに見せるという正攻法の絵作り。液晶とはまさに別世界だ。

 映像の進化に合わせて、音質も強化された。グラウンド、信号パターン設計の大幅な見直しに加え、DSP/DAC専用のアースを追加。ノイズの影響を最小限に抑え、チャンネルセパレーション、歪率についても、大幅に改善できたという。もちろん音のプロ集団であるミキサーズ・ラボによるチューニング、”音の匠”の各モードも健在だ。

 聴き慣れたCD、ハイレゾ音源を再生して、感じることは、全体に静けさが増し、音の質感が滑らか、かつきめ細かくなったことだ。音の勢い、瞬発力を生かしながら、特定の色合いを感じさせないニュートラルな再現性を貫き、とりわけリズムの刻みが的確で、曖昧さがない。AVナビで、この表現力は立派だ。

画像: 有機ELのメリハリの効いた、厚みのある再現性は見事 音の質感が滑らか、かつきめ細か、AVナビでこの表現力は立派

パナソニック Panasonic
AV Navigation
CN-F1X10BLD
オープン価格

SPECIFICATION
●AV一体型メモリーナビゲーション
●画面:有機EL10V型ワイドHD静電容量方式タッチパネル
●内蔵パワーアンプ最大出力:50W×4
●再生メディア(フォーマット):地上デジタルTV、BD、DVDビデオ、CD(MP3/WMA/AAC)、Bluetooth、USB(オプションケーブル経由、最大32GB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、SD(最大2TB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、アップルiPod/iPhone(オプションケーブル経由)
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(TAKUMIマスターサウンド/KIWAMI高域強調/NAGOMI会話重視)
●エフェクト:SRS CS Auto(FOCUS、TruBass、MixToRear)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ(前後席独立13バンド・-10〜10dB)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●Android Auto対応
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D13mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.6kg(ナビゲーションユニット)、約0.7kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属

■問合せ先
パナソニック お客様ご相談センター
電話番号: 0120-50-8729(フリーダイヤル)
受付時間:9:00~18:30(365日)

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