本格的な釣り知識を散りばめたリアルな描写で人気を博したガールズフィッシングコミックを実写映画化した『つりこまち』が、ロケ地となった和歌山での先行上映(11月6日)を経て、いよいよ11月27日より全国公開される。釣りがオリンピック種目となった世界を舞台に、出場&金メダルを目指す釣り女子たちの情熱と友情と戦いを、和歌山の雄大な自然をバックに映像化した注目作。ここでは、映画初主演を飾った仲村悠菜(私立恵比寿中学)と、映画初出演の吉本此那(僕が見たかった青空)の二人にインタビューした。
――よろしくお願いします。まずは仲村さん、映画初主演を飾りました。
仲村悠菜 ありがとうございます。純粋に嬉しかったです。主演ということに気負いすぎることなく、本当に楽しみながら撮影ができたので、ありがたいという気持ちでいっぱいでした。今日も、こうやって取材していただいていることで、嬉しかった気持ちが蘇ってきました。
――吉本さんは、初めての映画出演、いかがでしたか。
吉本此那 私は将来女優になりたいと思っていたのですが、こんなに早く映画に出演できるなんて! すごく嬉しかったです。今回の役作りや役の演じ方に関しては自分で考えて、いろいろ試行錯誤しながら頑張りました。
――完成した映像を見ての感想はありますか。
仲村悠菜 まず、あっ(私)主演なんだって思いました(笑)。あとは、ロケ地がすごく綺麗で、その自然の様子がカメラを通してもスクリーンにきちんと表現されていたのが、より嬉しかったです。それもあり、早くたくさんの方に見ていただきたいという思いが強くなりました。
――主題歌には、所属するグループの楽曲「スーパーブルー」が採用されています。
仲村悠菜 グループの目標としていたことだったので、すごく嬉しかったですし、エンドロールに自分の名前が流れるのも、恥ずかしさはありつつ、よかった、嬉しいって思いました。
――吉本さんも、所属するグループの楽曲「でっかい夢」が劇中主題歌に採用されています。
吉本此那 いいところで私たち僕が見たかった青空の曲「でっかい夢」が流れるので、嬉しかったですね。加えて、グループのことをより広く知ってもらえる機会にもなるので、喜びも大きかったです。
――さて、本作は釣りがテーマで、しかもオリンピック種目になっています。
仲村悠菜 釣りが大前提ではありますけど、蓋を開けてみると、友情とか、夢を追いかけることの大切さも重要なテーマとして扱われていることが分かって、自分も撮影を通して、好きなことをしたり、夢を見続けること、そして仲間との絆を改めて感じたので、それらが見てくださった方の活力になればいいなって思いました。

――仲村さんは、元々釣りをされていたそうですね。
仲村悠菜 趣味の釣りが縁で、こうして釣りの作品にお声をかけていただけて、嬉しかったです。初めは釣り好きの父に、こちらの好き嫌いに関係なく、毎週のように連れていかれていただけなんですけど(笑)。そして、気が付いたら趣味になっていたという感じなので、連れて行ってくれたお父さんに感謝です。
――普通の海釣りですか。
仲村悠菜 いえ、お父さんのメインがイカ釣りだったので、毎週イカ釣りに連れていかれました。あとは、サビキ釣りとかなので、映画みたいにルアーを付けて、ヒュイって投げる(キャスト)のはあまり経験がなかったです。
――仲村さんの思う釣りの魅力とは。
仲村悠菜 作中のセリフにもありますけど、待っている時間も長いので(笑)、早く(釣れて)! 早く(釣れて)! って思うんですけど、釣れた時がすっごく楽しいんです! その緩急に魅力があるのかなって思います。
――吉本さんは映画も釣りも初めてですが、釣りがテーマの作品に出演が決まっていかがでしたか。
吉本此那 最初にお話をいただいた時に、「釣りの映画?」。どういうストーリーになるんだろうって思っていたんですけど、脚本を読むと、釣りだけじゃなくて、仲間との絆だったり、好きなことに一所懸命突き進んでいく姿が描かれていたので、今、夢や一所懸命になれるものを持っている方に見てもらいたいなって思いました。

――実際に釣りをしてみての感想は。
吉本此那 撮影では実際に魚を釣ることができなかったんですけど、想像していたより釣りって楽しくて、時間が許されるなら魚を釣り上げるまでやってみたかったです。何が釣れるのかも面白そうですし。
撮影では、ルアーを付けて川とか海にピュッて投げ入れる(キャスト)シーンをやったのですが、めちゃくちゃ難しかったです。全然思い通りのところに飛ばないし、あちこち引っかかってしまって、それで結構(撮影)時間を押してしまいました。堤防のシーンでは風が強すぎて、向かいの堤防に引っかかったりして、大分ご迷惑をおかけしました。
――仲村さんからアドバイスは?
仲村悠菜 いえいえ、趣味でやっていた程度で、めっちゃ上手っていうわけではないので、アドバイスもできないし、なんなら私もずっと引っかかったり、取れちゃったりして、本当に大変でした、はい。
――少し役を深堀していきますが、仲村さんの演じた館山真理萌(マリモ)は、序盤は笑顔もなくふさぎ込んでいましたが、とあることを経て笑顔が出るようになります。その変化は見ていて心地よかったです。
仲村悠菜 ありがとうございます。撮影は順撮りに近い感じでしたので、表情(感情)は作りやすかったですし、当初の沈んでいる状態から、好きなことを思い出して明るくなる瞬間。そこは真理萌ちゃんの成長が見えるように頑張りましたので、注目してほしいです。

――脚本を読んでの、館山真理萌の感想は。
仲村悠菜 お母さんに似て少し天然な面がありつつ、基本元気で明るい女の子だなって感じました。でも、釣りを除けば、どこにでもいる女子高校生なんだろうなって思ったので、等身大で演じられるように意識しました。

――ご自身と似ているところ、近いところはありますか。
仲村悠菜 個性豊かな仲間たちに囲まれているところが、普段の自分と重なる部分でもあるのかなって思うので、確かに似ているところは、あるかもしれません。
――大人しい。
仲村悠菜 そうですね、そんなにワチャワチャする方ではないです。
――次に吉村さんにお聞きします。演じられた柳 乃莉(ノリ)の印象はいかがでしたか。
吉本此那 見た目はツンとしていて、真理萌以外の人たちには、ちょっと壁があるような接し方をしているんですけど、やっぱり親友の真理萌には、気を遣ったり、心配したり、一番支えてあげている優しい子だなって思いました。

お仕事をいただいた時に、漫画を全巻買って読み込んだんですけど、そうしたら、“乃莉って私やん”ってなるところが結構多くて、実は劇中でかなり喜怒哀楽を出しているので、思ったことや感情が素直にパッと出してしまう。そういうところは一緒だなって思いました
――完成した映像を見ていかがでしたか。
吉本此那 もう、ずっとドキドキしながら見ていました。自分の演技がきちんとできているかなとか、気になってしまって……

――出来栄えを自己採点すると。
吉本此那 えー、難しいですね。100点満点で言うと60点ぐらいです。後から、もっとこうしたらよかった、こういう声のトーンにすればよかったなとか、いろいろな反省点が出てきてしまって……。
――今の流れでお聞きしますが、仲村さんは。
仲村悠菜 えー何点だろう。高く言いたい気持ちと、まだ低く見積もっておきたい気持ちなんですけど、72点でお願いします。やっぱり初めての主演だったので、最初は緊張して顔がこわばっていたなっていうのと、あとは、お芝居ではないんですけど、もうちょっと釣りの仕草(動き)を上手にできたらよかったな、と。針がいろんなところに引っかかってしまったので、もう少し上手になりたいです。
――作品に絡めた質問をしますが、お二人の今のロマン(夢)は。
仲村悠菜 やっぱりアイドル活動ですね。今はもう、それが私にとってのロマンかなって思います。
吉本此那 そうですね。アイドルが本職なので、グループのみんなで掲げている夢が叶えられるように、日々頑張っています。
――将来的な目標としては。
仲村悠菜 私たちのグループは普段、永遠に中学生を掲げてアイドル活動をしているので、大人にはなりたいけど、子どもの心も忘れずに、中学生でいることを目標に、これからも頑張りたいと思っています。
吉本此那 将来は、アイドルを卒業しても女優は続けていきたいと思っています。自然な演技ができて、いろいろな役になりきれる役者になりたいです。とにかく、アクションもこなせるかっこいい女性になることが目標です。
――最後に、それぞれの曲の聴きどころについて教えてください。
仲村悠菜 私たちが歌う「スーパーブルー」は、イントロがすごく爽やかで、『つりこまち』にぴったりだなって思いますし、疾走感のある曲なので、そこが聴きどころです。あとは、歌詞の関係を、乃莉ちゃんと真理萌ちゃんに当てはめて聴いたら、また新しい感触で楽しんでいただけると思います。
吉本此那 「でっかい夢」では、タイトルの通りたくさん夢を見ようとか、一人じゃ叶わないものもみんなで力を合わせれば、と歌っているので、映画と同じく、仲間との絆や、力を合わせることの大切さを感じ取ってもらえたらうれしいです。
――今日は、ありがとうございました。

映画『つりこまち』
2026年11月6日(金)ロケ地和歌山先行、
11月27日(金)より池袋HUMAX シネマズ、kino cinema新宿 ほか全国公開
<キャスト>
仲村悠菜 吉本此那
暁月ななみ 鹿目凛 石浜芽衣
スギちゃん HIRO 大平萌笑 西本ヒカル 平井こと 宮瀬莉光 篠田麻里子/板尾創路 渡辺いっけい/榊原郁恵
<スタッフ>
原作:山崎夏軌「つりこまち」(ヤングガンガンコミックス/スクウェア・エニックス刊)
共同脚本・監督:広部俊明
企画・脚本・プロデューサー:松田和亜紀
主題歌:私立恵比寿中学 「スーパーブルー」(Sony Music Labels Inc.)
劇中主題歌:僕が見たかった青空 「でっかい夢」 (avex trax)
2026 年/日本/105分/DCP/カラー/シネスコ
製作:「つりこまち」製作委員会
配給:レッドビーンズ・ピクチャーズ
配給協力:LUDIQUE
(C)山崎夏軌/SQUARE ENIX・「つりこまち」製作委員会
●仲村悠菜 (なかむら・ゆな) プロフィール
2007年5月29日生まれ、福岡県出身。
2022年、アイドルグループ「私立恵比寿中学」に加入。アイドル活動を軸に、俳優としても活動の幅を広げ、ドラマ『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』(24/MBS)、映画『恋愛裁判』(26)、『ザッケン!』(26)などに出演する。
さらに、『めざましテレビ』(フジテレビ)の「イマドキガール」を務めるほか、多くの雑誌にも登場。アイドル、俳優、グラビアなど多方面で活躍し、今後さらなる飛躍が期待される若手注目株である。
公式サイト
https://www.stardust.co.jp/talent/starplanet/nakamurayuna/
●吉本此那(よしもと・ここな) プロフィール
2005年12月5日生まれ、石川県出身。
2023年、アイドルグループ「僕が見たかった青空」のメンバーとして「青空について考える」でデビュー。同年『第65回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞。アイドル活動を軸に、俳優・モデルとしても活動の幅を広げ、2025 年にはFOD SHORT『トップアイドル~生き残りを賭けたオーディション』でドラマ初出演にして初主演を務める。
また、ファッションイベントでのランウェイ出演やコスメブランドのモデルを務めるなど、ファッション・ビューティー分野でも活躍。透明感のあるビジュアルと存在感を活かし俳優・モデルなど多方面で今後さらなる活躍が期待される若手注目株である。
公式サイト
https://bokuao.com/feature/profile_yoshimoto_cocona
ヘアメイク:【仲村】あおば(KIND)
スタイリスト:【仲村】片山紗織


