ノアは、イタリア、ソナス・ファベールの新コレクション「Olympica G3」を発売する。弩級フラッグシップ「Suprema」のために生み出された最新技術を継承したラインナップとのことだ。

●フロアー型スピーカー:
Olympica V G3 ¥5,060,000(税込、ペア)
Olympica III G3 ¥3,960,000(税込、ペア)
●ブックシェルフ型スピーカー:Olympica I G3 ¥2,178,000(税込、ペア)
●専用スタンド:Stand Olympica G3 ¥330,000(税込、ペア)
●センタースピーカー:Olympica Center G3 ¥2,090,000(税込、1本)
●壁掛けスピーカー:Olympica Wall G3 ¥1,540,000(税込、1本)

画像: 左から「Olympica V G3」「Olympica I G3」「Olympica Center G3」「Olympica III G3」「Olympica Wall G3」

左から「Olympica V G3」「Olympica I G3」「Olympica Center G3」「Olympica III G3」「Olympica Wall G3」

 ブランドの本拠地であるイタリア北部ヴィチェンツァに建つ、ルネサンス建築の劇場Teatro Olimpicoから着想を得た「Olympica」を2013年に発表、日本では2020年に第2世代の「Olympica Nova」に進化した。

 今回登場する第3世代「Olympica G3」では、象徴的なデザインと音楽性を継承しながら、Supremaのために開発された新世代の音響技術を投入。ドライバー・ユニット、クロスオーバー・ネットワーク、内部構造、外装意匠に至るまで、いちから新設計されている。

 キャビネット側面は「Homage」シリーズにも採用されているプライウッド構造を継承。厚みの違うシート状の木材を木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しさと高い剛性を兼ね備えた曲面を造形している。

画像: G3のキャビネットは、木目を斜め45度に配した仕上げを採用

G3のキャビネットは、木目を斜め45度に配した仕上げを採用

 側板表面は天然木のウォルナット突板半光沢仕上げとし、新たに木目を45度で組み合わせた意匠を採用した。キャビネット内部には補強リブを入念に配置することで振動を減衰させ、ドライバーユニット全体のパワーを受け止めている。

 新たな変更点としては、「Olympica III G3」「Olympica V G3」および「Olympica Center G3」では、ツイーターとミッドレンジをウーファー部から独立させた密閉型内部チェンバーに搭載した。キャビネット内部では、ウーファーの振幅によって発生する背圧や音響エネルギーが、中高域の再生へ影響を与える場合がある。そこで、中高域ユニットを独立した密閉空間に収めることで、ウーファーから伝わる背圧や不要振動を遮断し、各ユニットを安定した環境で駆動させている。

 チェンバー内部のダンピング材には、Supremaの開発で用いられたコルクを採用した。コルクは素材自体の共振が少なく、複雑で有機的な形状へ成形しやすいという特性を持っている。

 また、フロント・バッフルはキャビネット部と同じ突板仕上げに一新された。ソナス・ファベール伝統のレザー張りバッフルは、ツイーター、ミッドレンジ専用の化粧バッフルとして採用、職人による手作業で組み上げられている。レザーを張ることにより、美的配慮だけでなくバッフルの共振を制御する音質面への効果も期待できるそうだ。

 ユニットを装着する独立バッフルには新たに CNC削り出しによる高剛性アルミニウム製フレームを採用。複雑な音楽信号や大音量であっても歪の少ない正確な駆動が可能で、各ユニットの性能を最大限に引き出すとともに、キャビネットが持つ固有の音響特性を余すことなく発揮してくれる。

画像: 左が新開発の28mm アローポイントDAD シルク・ソフトドーム型ツイーターで、右はカメリア・ミッドレンジを採用したミッドレンジ

左が新開発の28mm アローポイントDAD シルク・ソフトドーム型ツイーターで、右はカメリア・ミッドレンジを採用したミッドレンジ

 カスタムのユニットも新しくなっている。ツイーターは独自技術の「アローポイントDAD(Damped Apex Dome)」を採用した、28mmソフトドーム型をシリーズ共通で搭載。ソフトドームの頂点をダンピングさせることでボイスコイルの逆相挙動を抑制し、音場の広がりと音の透明度を向上させている。

 「Olympica III G3」「V G3」および「Center G3」に搭載されるミッドレンジは、Supremaのために開発されたCamelia Midrange(カメリア・ミッドレンジ)を踏襲しつつ、形状を新規専用設計した。振動板には塗装や表面処理を施さず、セルロース・パルプ素材本来の自然な音色と優れた内部損失特性が活かされている。

 振動板の外周部を5箇所カットしエッジを逆ドーム(凹型)にする事で、円形振動版に生じやすい分轄振動や共振を抑制し、中域に求められる自然な質感と滑らかな音色、そして優れた音楽表現力を実現している。

 さらにエッジ部には、同ブランド初となるファブリック素材を採用。新しい振動板形状と駆動系に合わせてサスペンション構造全体を最適化することで、ユニット本来の性能をより高い次元で引き出し、滑らかで自然な中域再生を実現している。

画像: 左が「Olympica I G3」「Wall G3」には、新設計された165mmカメリア・ミッド・ウーファー。右は新開発のサンドイッチ構造振動板を採用したウーファーユニット

左が「Olympica I G3」「Wall G3」には、新設計された165mmカメリア・ミッド・ウーファー。右は新開発のサンドイッチ構造振動板を採用したウーファーユニット

 「Olympica I G3」「Wall G3」には、新設計された165mmカメリア・ミッド・ウーファーを搭載する。カメリア・ドライバーをブックシェルフ型に採用するのは、本シリーズが初とのことだ。フロアー型のカメリア・ミッドレンジが凹型エッジを採用しているのに対し、新しいミッド・ウーファーには大振幅に適した凸型を採用。中低域再生に求められるストローク量を確保しながら、優れたリニアリティを実現する。

 ウーファー(Olympica III G3、V G3、Center G3に搭載)には、新開発のサンドイッチ構造振動板を採用。高い剛性と優れた内部損失を兼ね備え、力強い低域再生と高い応答性を両立している。ミッド・ウーファーと共通の振動板・ジオメトリーと新設計サラウンドを採用し、シリーズ全体で統一された音響特性を実現するそうだ。

 クロスオーバー・ネットワークも全面的に刷新され、Supremaや「Stradivari G2」で導入された最新のクロスオーバー技術「Interactive Fusion Filtering」を採用している。

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