エプソンジャパン株式会社(10月1日にエプソン販売から社名を変更)は、液晶プロジェクターの新製品「EH-LS7000」(市場想定価格¥327,800、税込)を発表した。2019年に登場した「EH-TW7100」の後継モデルで、発売は10月29日の予定。

「EH-LS7000」
同社によると、家庭用プロジェクター市場は2020年以降拡大を続けているそうだ。コロナ禍の時期に家ナカエンタメとして認知が進み、さらに近年は低価格帯/小型モバイルプロジェクターが続々登場するなど、「映画好きのための製品」から「誰でも気軽に楽しめる映像機器」に変化してきたことが主な要因という。
製品の価格帯としては15万円前後が伸びているが、そのクラスになると高画質・高機能モデルを求めるユーザーが増えてくるそうで、EH-LS7000は本格シアターを考えている方や、リビングシアターで家族と高品質な映像を楽しみたい人に向けたモデルとなっている。ちなみに、最近はGoogle TVなどを搭載したスマートプロジェクターが増えているが、EH-LS7000はこれらの機能は搭載していない。

HDMI入力は2系統で、1系統はeARC/ARCにも対応する。LAN端子はファームウエアのアップデート用とのこと
投写デバイスは3LCD(パネルは2K解像度)で、レーザー光源を搭載して3,600ルーメンの明るさを実現している。これだけの輝度を獲得したことにより、明るめのリビングといった従来のプロジェクターでは厳しかった環境でも鮮明な映像が楽しめるという。
画質面では4K 2軸シフトテクノロジーを搭載。エプソン家庭用プロジェクターのフラッグシップモデル「EH-LS12000」「EH-LS11000」に搭載されているものと同じで、2Kのパネルを高速で上下左右にずらすことでスクリーン上で4K映像を投写する(前モデルはパネルを斜めに半画素分ずらすピクセルシフト)。これにより、精細感が向上し、滑らかな映像表現が可能になっている。
さらにAI搭載高性能テレビチップも組み合わせ、ノイズの低減、色補正、フレーム補完、などの高画質化処理を行うことで自然でリアルな映像表現を目指した。画像モードは「ビビッド」「シネマ」「ナチュラル」などで、色温度やシャープネスなどがモードに合わせて調整されている。

レーザー光源のメリットとして、起動時間の短さも見逃せない。電源を入れてすぐに映像が表示されるので、テレビ感覚で気軽に利用も可能だ。また約20,000時間の長寿命設計で、購入時の明るさや色味を長期間維持してくれるのもユーザーには嬉しいだろう。
冷却は側面吸気・前面排気で、ファンの配置と構成を最適化して、ノイズの発生源を低減、さらに回転数を抑えてファン自体の静音化も達成している。また内部温度センサーでリアルタイムに温度を検知、効率的な空冷も行っている。公称ファンノイズは最大25〜最小22dB(前モデルは最大35〜最小24dB)。
ズーム、フォーカス、レンジシフト(垂直±59%、水平±21%)はマニュアル式で、レンズシフトの調整ダイヤルは前モデルでは天面に配置されていたが、すっきりしたデザインにしたいという狙いから前方底面に変更されている。

レンズ周りのふたつのリングでズームとフォーカスを調整する。写真のダイヤルは上下/左右のシフト用
本体サイズはW440✕H160✕D315mmと、EH-TW7100とほぼ同等。天吊り金具などのオプションは共通なので、リプレイスも容易とのことだ。
新製品説明会で、EH-LS7000の映像を確認した。明るい環境で見る「ビビッド」は、濃い色使いでメリハリの強い映像になっている。ちょっと押し出し感が強いが、リビングで地デジやスポーツを楽しむには使えそうだ。「シネマ」は色温度の設定が高めのようで、映画というよりはドラマやアニメに向いている。個人的には「ナチュラル」で見る映画コンテンツが一番しっくりきた。



