現在開催中の「HIGH END VIENNA 2026」で、オーディオファン注目の製品が発表された。Bowers & Wilkinsのトップシリーズが「800 Series Diamond D5」に進化するというのだ。現行の「800 D4」シリーズの発表から5年、新しい800 Series Diamond D5には、これまでのシリーズがすでに確立していたカテゴリーを定義するパフォーマンスを、さらなる高みへと引き上げることを目的とした、多岐にわたる音響的、機械的、電気的改良が導入されたという。

 そのラインナップは、2ウェイ・ブックシェルフ型の「805 D5」、3ウェイ・フロアー型の「804D5」「803 D5」「802 D5」、そしてシリーズ最高峰の「801 D5」というもの。さらにホームシアター向けとしてセンタースピーカー「HTM81D5」と「HTM82 D5」の合計7モデルで構成されている。

画像1: 「HIGH END VIENNA 2026」でビッグニュース! Bowers & Wilkinsから、新フラッグシップとなる「800 Series Diamond D5」が姿を表した

 新しい800 D5シリーズのツイーターには、「801 D4 Signature」のために開発された、ダイヤモンドドームツイーター用の最新世代グリルメッシュが採用されている。この新しいデザインは、ドームを保護する高い剛性を維持しながらも、音響的な透過性をさらに高めているのが特長だ。その結果、解像度が大幅に向上するとともに、軸外特性も著しく改善された。

 さらに、新シリーズのすべてのミッドレンジ、ミッドバス、およびバスドライブユニットは、Signature仕様のコンポーネントに基づく低歪みモーターシステム(磁器回路)の導入により大幅な進化を遂げている。これにより、さらに高い解像度、優れた過渡応答(トランジェント・レスポンス)、そして圧倒的なダイナミクスを備えた、きわめてクリーンで正確なサウンドが実現できるそうだ。

 ネットワーク回路も、すべてのモデルでSignatureモデルから受け継いだ改良型を搭載。さらに、より高品質な内部配線とターミナルポスト・リンクを用いた新しいワイヤーハーネスを採用することで、かつてないほどの高解像度を実現している。

 そのクロスオーバー・アセンブリは総アルミニウム製のプレートにマウントされた。これは、堅牢な固定ボルトを用いてキャビネット本体と背面のスペースフレーム・ブレーシングの両方に結合されており、キャビネットの全体的な剛性をさらに高めている。デザインの優雅さを損なわないよう、これらの固定ボルトはブランドや型番を表示するプレートの裏側に隠された。

 本体デザインも大きな特徴になるだろう。シリーズ全体を通して、800 Series Diamondは圧倒的なラグジュアリー感と艶やかな美しさをまとっている。新しいトッププレート、スパイン(背面部)、台座から、改良されたドライブユニット・ポッド、ツイーター・ボディ、トリム・リング、グリルに至るまで、最適化されたデザインは、新しい仕上げと耐久性の高いアップグレードされた塗装によってさらに際立っている。

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 本体仕上げは従来の800 D4シリーズから刷新され、限定モデル「801 Abbey Road Limited Edition」からインスピレーションを得た「ダーク・ウォールナット」が登場。さらに「ステルス・ブラック」も加わっている。他にも、前世代のホワイトモデルから進化した「ウォーム・ホワイト」や「ライト・ウォールナット」も準備されている。これに合わせて、DBシリーズのサブウーファー(ブラックおよびホワイト仕上げ)も「ステルス・ブラック」と「ウォーム・ホワイト」の仕上げに変更されるそうだ。

 これらの他にも、従来の800 Series Diamondのパフォーマンスをさらなる高みへと引き上げるべく、多岐にわたる音響的、機械的、そして電気的な改良が施されている。キャビネット背面の「Space Frame Bracing(スペースフレーム・ブレーシング)」を始めとするアルミニウム製コンポーネントを数多く採用したことで、800 Series Diamond D5は、Bowers & Wilkins史上もっとも高性能であり、同時に機械的に最も静かな(不要な響きを追加しない)エンクロージャーを獲得したことになる。

 そのSpace Frame Bracingとは、縦横に入念な補強が施された平行なアルミニウム製ブレーシング・レールで構成されるシステムで、キャビネット内部のMatrix(マトリクス)の背面に直接ボルトで固定されている。スピーカー前面のアルミニウム製ブレーシングと同様にエンクロージャー内部の剛性を高め、不要な振動によるサウンドへの悪影響やキャビネットに起因する共振をさらに抑制。これにより、いっそうリアルで立体的なサウンドステージを生み出すそうだ。

 またフロアー型の4モデルには、それぞれのキャビネットのフォルムに合わせた精緻な再設計により、大幅にアップグレードされたアルミニウム製台座(プリンス)が採用されている。スピーカーを支える脚部には上質な金属製トリムがあしらわれ、台座の下端を下方に延長することで底部のキャスターやスパイクを見えにくくする工夫も施された。

 音質面においては、拘束層ダンピングとチューンド・マス・ダンピング(同調質量ダンパー)の組み合わせにより、不要な振動を徹底的に排除するよう設計された。新しいチューンド・マスは各台座の特性に合わせて個別に調整され、スピーカーからの不要なエネルギー放射の最小化に貢献する。さらに、4モデルの台座すべてにおいて、内部に収まるよう設計されたスタビライザー(アウトリガー)を追加することで、デザインの細部まで磨きをかけている。

画像3: 「HIGH END VIENNA 2026」でビッグニュース! Bowers & Wilkinsから、新フラッグシップとなる「800 Series Diamond D5」が姿を表した

 新しいD5のデザインとして、キャビネットの上部を支えるアルミニウム製プレートに大幅な再設計も施された。剛性を高める肉厚なアルミニウム製リブ、エンクロージャー上部との結合を最適化する機械的接点の増加、そしてタービンヘッドやソリッドボディ・ツイーター・アセンブリを支えるためのデカップリング・マウントの改良により、キャビネット上部における機械的挙動が飛躍的に改善されている。

 今回、804 D5にContinuumコーンFSTアセンブリを格納する内部アルミニウム製エンクロージャーが新たに搭載された。800 Series Diamondのより大型のフロアー型全機種に採用されている強固なタービンヘッド構造から派生したアルミニウム製エンクロージャーで、ミッドレンジ・アセンブリを音響的に隔離すると同時に、ドライブユニット自体にきわめて安定した機械的デカップリング・ポイントを提供する。

 これにより、コンティニュアム・コーン・ミッドレンジからより自由で開放的なサウンドが引き出され、803 D5のような独立したヘッドを備えるモデルの空間表現能力に肉薄するそうだ。

 なお今回の800 Series Diamond D5は、日本国内では2026年秋頃の受注開始を予定しているとのこと。正式な受注開始日、出荷時期および希望小売価格は、確定次第改めてお知らせされるそうだ。

 また新シリーズの発売に伴い、現在の800 D4シリーズおよび801 D4 Signature、805 D4 Signatureは、既に英国ワージング工場での生産を終了している。今年秋ごろまでの生産済み在庫の日本への入荷予定はあるものの、早期の販売終了が予想されるモデルや仕上げも出てくる可能性はある。800 D4シリーズが気になっている方は、早めのご検討を。

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