フジヤエービック主催「春のヘッドフォン祭 2026」が4月25日にステーションコンファレンス東京の5F〜6Fで開催された。通算で40回目となる今回は、160を超えるブランドが出展、多くのポータブルオーディオファンが足を運んでいた。ここでは、ニュース制作スタッフが気になった製品をピックアップして紹介します。(Webマーケティング)
ステーションコンファレンス東京6F、605B-Cに大きなブースを展開していたアユートでは、様々な注目新製品を並べていた。その一番人気は、やはり開催日に発売された
Astell&KernのDAP「PD20」だろう。ESSのES9027PROをQuad DAC構成で搭載、トリプルアンプクラス切替の搭載に加え、Audiodoと共同開発された聴覚測定によるパーソナルサウンドへの初対応など、プロユースも想定したハイレゾオーディオプレーヤーとなっている。
同社ではその他にもACTIVOやqdc、SENDY AUDIOといった人気の高いブランドの製品を取り扱っており、それらからも新製品が揃って登場している。以下でもそれらの注目モデルを紹介する。


Astell&Kern「PD20」(¥330,000、税込)は、最大で768kHz/32ビットのPCMと、DSD512の再生に対応したDAPで、出力端子には3.5mmアンバランス出力(光デジタル出力兼用)と4.4mmバランス出力を搭載する。その特長は、ユーザーの聴覚に合わせた最適なサウンド特性に調整が可能なパーソナルサウンド機能で、付属の測定用イヤホンをつないでテストメニューを実施することで、自分に最適化された音が再現できるそうだ。

4月10日に発売されたACTIVOのIEM「SCOOP」(¥15,400、税込)は、8mmダイナミック型ドライバーとデュアル6mmダイナミック型ドライバー、デュアルBAドライバーという5ドライバー構成を採用。5つのドライバーが生み出すサウンド特性をシームレスに融合させるため、独自の内部音響ポート構造を開発している。コネクターはカスタムIEM 2pinを採用。プラグ部には、3.5mmアンバランス、4.4mmバランスに加え、384kHz/24ビット対応USB Type-Cへの切り替えが可能だ。

qdcからは、エントリーラインとなるDEBUTシリーズの新製品が参考出品された。写真右の「DEBUT-CH」(予価¥55,000、6月頃発売の見込)は、カスタムIEMならではの利点を活かしたサウンドをより多くのユーザーへ届ける為に開発されたハイファイリスニングを目的としたモデル。チタンコート振動板を採用した10mmダイナミックドライバーを搭載し、自然なボーカルや音楽全体のバランスが取れたニュートラルさ、高解像なサウンドが特徴とのこと。左の「DEBUT-CG」(予価¥60,000、5~6月頃発売の見込)はゲームプレイに特化したモデル。100名を超える様々なゲームジャンルのプロによるサウンドチェックを行い、そのフィードバックに基づいたチューニングが施されている。振動板はチタンコートからPU+PEEKコンポジットコート振動板へ変更されている。

Noble Audioからは、ハイブリッドIEM「Lu Ban」(予価¥240,000、5~6月頃発売の見込)が初展示された。型番は中国の伝統的な名工から着想を得ているとかで、エンクロージャーやコネクター部にも木材(ココボロウッド)を採用、高精度の3Dプリント樹脂製インターナルフレームを組み合わせている。ドライバーは10mm木製複合振動板ダイナミック型と、2基のスーパーマグネティック・プラナードライバーによる3ドライバー構成を採用。

同じくNoble Audioから、「FoKus Prestige Encore Black」(予価¥120,000、5~6月頃発売の見込)も日本国内初展示された。8mmドライバー、BAドライバー×2、6mmプラナーマグネティックドライバーのトライブリッド4ドライバー構成を採用、チップセットをQCC3091へ変更し、ANC機能も搭載する。

Noble AudioのBluetoothヘッドホン「FoKus Apollo」をアップデートした「FoKus Apollo Pro」(予価¥130,000、5~6月頃発売の見込)も展示されていた。同軸上に配置された低音域に優れる40mmダイナミックドライバーと高音域に優れる14.5mmプラナーマグネティックドライバーのハイブリッド構成を採用。ティール(写真左)とバーガンディの2色を準備している。

SENDY AUDIO「Apollo PRO」(予価¥80,000、5~6月頃発売の見込)の量産モデルが参考出品された。初代「Apollo」からフルアップデートを行ったプラナーマグネティックドライバーを搭載したウッドハウジングの開放型ヘッドホンだ。ドライバーにはナノスケール複合ダイアフラムを使用した最新の78mm平面磁界型ドライバーを搭載、リアルな音の細部の再現を可能にしている。


アユートが代理店契約を締結予定のドイツの新ブランドGrell Audioから、開放型ヘッドホン「OAE2」(予価¥100,000、発売日調整中)も展示。40mmバイオセルロース振動板ドライバーを、バッフルに対して角度を付けて配置する、独自の「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」を搭載。大きな放射面と充分な振幅を実現し、繊細な高音と力強い低音の絶妙なバランスを得ている。


