アクシスでは、ファイン・オーディオの新製品「F501S」を2026年1月に発売する。価格は¥360,000(ペア、税別)で、ブラックオーク、ナチュラルウォールナット、ピアノグロス・ブラックをラインナップ。
F501Sは、「F501」の後継機として、細部をブラッシュアップしている。ツイーターには新たにマグネシウム・ダイヤフラムを採用し、ネオジウム・マグネット磁気回路とベント・リアチャンバーを備えた新設計HFユニットを搭載して大幅な進化を遂げたIsoFlareポイントソース・ドライバーが、透明感のある伸びやかな高域と、広大で自然なステレオイメージを再現してくれる。さらにプレゼンス・コントロール機能を装備し、中音域の繊細なチューニングを可能にしている。

左から、ブラックオーク、ナチュラルウォールナット、ピアノグロス・ブラック
「F501S」の主な特長は以下の通り。
●ツイーター
ツイーターは高能率を実現するコンプレッション・ホーン構成とし、上級シリーズと同じプレミアム・マグネシウムによるドーム型ダイヤフラムを採用。高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域との自然なつながりと伸びやかな高域を両立させた。
●新ウェーブガイドデザイン
ツイーターのホーン開口部には、新設計ウェーブガイドを採用。流体解析技術「COMSOL」を用いたコンピューター解析により、長短のリブを交互に配置した非対称リブ構造を実現。高域の拡散性が一層向上し、スムーズな周波数レスポンスを獲得している。

●ウーファー
150mmウーファーは、ISOFLAREドライバーとして1.7kHz以下の中低域を再生するMid/Bassユニットと、250Hz以下の低域だけを重畳するBassユニットとのツイン構成を採用。結果としてF501Sは2.5ウェイシステムとなり、豊かで力強い重低音を再生できる。いずれのドライバーもマルチファイバー・ペーパーコーンとFYNEFLUTEエッジを組み合わせた独自構成。エッジに起因する共振を抑制するとともに、高剛性アルミダイキャスト製フレームにより不要振動を徹底排除し、正確でクリアーなトランジェントを実現している。
●FYNEFLUTEエッジ
単純なロール形状のスピーカーエッジは、固有共振を引き起こしカラレーションの要因となる。FYNEFLUTEエッジは、特殊な溝(フルート)をロール全体に刻むことで曲面形状を不均一化し、共振を徹底的に排除できる。これにより、俊敏なトランジェント能力が引き出され、マルチファイバー・ペーパーコーンならではの自然で色づけのないミッド/バス再生が可能になっている。
●BASSTRAXポートシステム
キャビネット下部の開口部には、特許技術のBASSTRAXを採用。下向きのバスレフポート直下にTRACTRIXプロファイルのディフューザーを配置し、超低音を水平方向360度に放射している。これにより濁りやこもりを排除し、タイトで明瞭な低域を中音域とシームレスに融合。部屋全体に自然に響き渡る豊かな低音を実現した。
「F501S」の主なスペック
●型式:2.5ウェイ2スピーカー、バスレフ(BASSTRAX)型
●使用ユニット:150mmウーファー+25mmコンプレッション・ツイーター同軸型、150mmウーファー
●再生周波数特性:36Hz〜34kHz(-6dB typical in room)
●クロスオーバー周波数:250Hz/1.7kHz
●感度(2.83 Volt@1m):90dB
●インピーダンス(Nominal):8Ω
●寸法/質量:W250✕H984✕D317mm(スパイク含まず)/18.6kg


