KEFジャパンは、12月18日(木)まで開催される「DESIGNTIDE TOKYO 2025」に参加、著名デザイナーであるMichael Young(マイケル・ヤング)氏とのコラボレーションをEXTENTIONプログラムとして実施する。このイベントでは、「Mid Nineties Modern by Michael Young」と題し、青山の「KEF Music Gallery TOKYO」で代表的な作品を展示する。

「マガジンソファ」は座面の下にある空間に雑誌を収納できるのが一番の特徴。左の「スティックライト」とともに1994年に発表された
マイケル氏の作品は、エレガントかつミニマリストなスタイルと個性的なスタイルを持ち合わせていることで知られている。実際にKEFのワイヤレススピーカー「LSX」シリーズのデザインも手掛けており、スタイルのみならずどんな素材(ファブリック)を使用するかなどについても氏の意向が反映されているようだ。
今回のMid Nineties Modern by Michael Youngでは、1995年に発表された「マガジンソファ」の30周年記念展示を行い、特別仕様(限定30点)の白の日本産デニム張地にオレンジステッチを施している。さらに、KEFのワイヤレススピーカー「LSX II」も併せて展示されている。

KEFのワイヤレススピーカー「LSX II」もマイケル氏のデザイン。写真は氏のサインが入った初期バージョンで、既に完売しているとのこと
他にも会場には日本未公開の作品として、押し出し成形アルミニウム製のフロアライト、限定版の3Dプリント花瓶、イスタンブールで製作された特別な陶器などが展示されている。
会場となるKEF Music Gallery TOKYOは、2023年12月9日(土)にグランドオープンした同社の様々なスピーカーが体験できるスペース。クライン ダイサム アーキテクツ(KDa)が設計を手がけ、KEFのシグネチャーであるUni-Qドライバーを巨大な3次元グラフィックとして建物のガラスファサードの一部に表現している。東京を代表するラグジュアリーブランドやデザイナーブランドの発信地である青山で、これまでにない素晴らしいサウンド体験を提供することを目指している。

「クラフト✕テックブロッサム リンクスケーブルL」。同一の鉄製モジュールを組み合わせることで、様々なサイズのテーブルや壁掛け作品が作り出せるそうだ
先日開催されたプレス向け説明会にはマイケル・ヤング氏と、KEF Music Gallery TOKYOのデザインを手掛けたマーク・ダイサム氏も登壇、これまでの思い出などを語るトークショウも行われた。
マイケル氏は、「ビクター(GBM,GBS,OBE,JP Chairman & Chief Exclusiveのビクター・ロー氏)やKEFの存在がなければ、私は生き延びられなかったと思います」と語り、彼のデザインを支えてくれたパートナーに感謝を捧げた。30年ほど前に初めての展覧会を開催したのが表参道の近くだったそうで、それもあり、今回のMid Nineties Modern by Michael Youngはひじょうに重要な催しだと感じているそうだ。

マイケル・ヤング氏
マーク氏によると、会場に展示されているマガジンソファはまさに1994年に発表されたものだそうで、「このアイテムの30周年を祝うのは、本当に嬉しいことです」と話してくれた。
さらに、「マガジンソファが初めて登場したとき、それは単なる家具ではなかった。挑発であり、機能的で、愉快なほど反抗的であり得ることを機知に富んだ形で思い出させるものだった。雑誌を下に詰め込めることは、単なる実用性ではなかった。30年以上の時を経て、マガジンソファは奇抜な実験から、真のデザインクラシックへと進化を遂げた。マイケルの作品が持つ独自性の多くを体現する存在となったのだ」と、マイケル氏のデザインの魅力を熱く語っていた。

マーク・ダイサム氏
最近は、リビングなどの日常空間で良い音を楽しみたいというニーズも増えている。これは、自分の好みに合ったインテリア、家具と馴染みのいいハイセンスなスピーカー、オーディオ機器を求める人も多いということだろう。今回のイベントはそういった方にぜひ参加してもらいたい内容だ。ソファ、テーブル、さらには照明まで、マイケル氏が手掛けた優れたコレクションと一緒にKEFのサウンドを体験していただきたい。
Mid Nineties Modern by Michael Young
●開催期間:2025年12月12日(金)〜12月18日(木)
●時間:11:00〜19:00
●開催場所:KEF Music Gallery TOKYO
KEF MUSIC GALLERY
●住所:東京都港区南青山5丁目5番6号(東京メトロ表参道駅A5出口徒歩3分)
●営業時間:11:00〜19:00

KEFのフロアー型スピーカー「Reference 5Meta」とマイケル・ヤングデザインチェアとの組み合わせも

3Dプリントチタンを使ったアイウェア「アビエーター」も展示



