TOP WING(トップウィング)の極細径オーディオグレードLANケーブル「Ultra Slim Link」に、新しいラインナップとして0.5m、5m、10mが追加された。既発売の2モデルと合わせたラインナップは以下の通り。
オーディオグレードLANケーブル:Ultra Slim Link
¥8,800(0.5m)、¥8,800(1m)、¥9,900(2m)、¥14,300(5m)、¥19,800(10m)
※価格はすべて税込
Ultra Slim Linkは、極細銀メッキ銅単線構造を採用したオーディオグレードのLANケーブルだ。表皮効果が大きく影響するLAN信号(高周波帯域)に最適化された構造を採用し、また振動特性を徹底的に追求している。LANケーブルの長さが数m程度のオーディオ環境で、優れた音質を実現するという。
その主な特徴は以下の通りです。
・Cat6準拠の極細径オーディオグレードLAN(UTP)ケーブル
・外径2.9mm、単線仕様を採用。細径化と単線採用によって振動特性を確保
・LAN信号の短距離・高周波伝送に最適化した、AWG30相当銀メッキ銅単線
・専用LANプラグ(金メッキ・リン青銅)は、極細径、単線に最適化
ネットワークオーディオ製品が世に登場してから20年近い年月が経ち、近年はLANケーブルによる音質への影響が認められている。しかし、一般的に流通しているLANケーブルは、最大100mもの長距離伝送やPoE(Power over Ethernet)などの規格に対応するため、ある程度の太さが前提となっている。オーディオグレードと称する製品であっても、一般に流通しているLANプラグによる制限があるため、この制約から逃れることは難しいのが現状という。
同社では、数m程度のオーディオ用LANケーブルにおいて、過剰な太さをそぎ落とし、振動や高周波特性を最適化する設計が可能ではないかという点に着目しUltra Slim Linkを開発した。データセンターなどでの極細径LANケーブルに向けた技術的知見をオーディオ用にフィードバックし、独自のノウハウを組み合わせることで誕生したという。
素線はAWG30相当銀メッキ銅単線とし、数mの伝送に特化した構造を採用。LAN信号の高周波伝送という性質には、表皮効果が多分に影響するため、銀メッキ・単線の構造の利点が表れるそうだ。絶縁材・外被には一般的なPVCではなく絶縁材にHDPE(高密度ポリエチレン)、外被にはPE(ポリエチレン)を採用している。
LANプラグについても、単線用をいちから製作した。圧着端子は、圧着に耐えうるリン青銅を採用、LANプラグの接点にのみ金メッキを施している。高い強度と信頼性を兼ね備えた構造とのことだ。
LANプラグの外装については、高額なオーディオ製品に安心して使え、また音質も考慮したうえで、ベーシックなポリカーボネートを採用する。爪部分は振動特性に悪影響を与えるブーツなどは使用せず、形状を工夫することで外力がかかりにくく、折れにくい構造を実現している。
「Ultra Slim Link」の主なスペック
●構造:Cat6準拠ノンシールド8芯ツイストペア
●対応速度:10G/1G/100M/10Mbps
●外径:2.9mm
●導体径:30AWG(銀メッキ単線)
●端子:LAN(RJ45)
●端子外装:ポリカーボネート
●端子圧着端子:30AWG単線用金メッキ・リン青銅
●結線方式:ストレート結線


