ステレオサウンドは、ビクターエンタテインメントとの共同企画・制作により、ピンク・レディーの『ベスト・ヒット・アルバム』(1978年作品・ベストアルバム)を、2025年6月20日(金)に33 1/3回転のアナログLPレコードで復刻販売いたします。価格は¥7,700(税込)。
作品紹介
『ベスト・ヒット・アルバム』は、ミー(現:未唯mie)とケイ(現:増田惠子)による女性デュオのピンク・レディーが、人気絶頂期の1978年12月5日に発表したアルバムです。タイトルどおり、グループ初期の代表曲がほぼ網羅されているのが大きな特徴で、収録曲は1976年8月25日のデビュー曲「ペッパー警部」から10枚目のシングル「カメレオン・アーミー」(1978年12月5日発売)までのすべてのA面曲に、テレビ人形劇「ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空」の主題歌「スーパーモンキー孫悟空」などを加えた全14曲。なお、1977年12月5日に発売された収録曲の異なる同名アルバムも存在しますが、初期のシングル曲がより多く収められているのは78年発売の本盤のほうだと言えるでしょう。
復刻に関して
今回のアナログ盤の復刻に際し、サウンド面で制作を委ねたのは、ステレオサウンドの販売作品ではお馴染みの「PICCOLO AUDIO WORKS」を主宰する松下真也氏です。そのため、ビクターエンタテインメントが大切に所蔵してきた1978年当時の1/4インチ幅のオリジナル・アナログ・マスターテープを、「PICCOLO AUDIO WORKS」のスタジオに持ち込み、ラッカー盤カッティング用のカッティングマスターを制作しています。その際、松下氏はマスターテープの音を最大限に尊重しつつ、現代の聴取環境に合わせて最小限の音調整を実施し、今日では大変に贅沢な仕様となる1/2(ハーフ)インチ幅テープによるカッティングマスターを完成させました。
あとは、「PICCOLOAUDIO WORKS」が誇る、テレフンケン製の「M21 “1/2”」テープデッキを送り出しに用い、ウェスタン・エレクトリックによって改造が施された1950年代の米国スカーリー製のカッティングレース「RA1389」を中心とするカッティングシステム(カッティングアンプはウェストレックスの真空管式「RA1574D」)によって、ピンク・レディーの音楽がラッカー盤に刻み込まれています。
なお、カッティングプロセスに使われたのは、いずれもヴィンテージと呼ばれる世代の機器ですが、機材に深い造詣を持つ松下氏による入念なメインテナンスのおかげで、世界でもトップレベルのコンディションを保っているのは言うまでもありません。
これ以上ないほど良好なコンディションを誇っていたアナログ・マスターテープをもとに、メインテナンスの行き届いたアナログレコード全盛期のカッティングシステムを用いて制作された本盤は、アナログの持ち味を最大限に活かした音づくりが特徴です。どうぞ、その音にご期待ください。
ピンク・レディー『ベスト・ヒット・アルバム』
品番:SSAR-113
JAN:4571177053602
オリジナル発売:1978年12月5日

<収録曲>
SIDE-ONE
1.カメレオン・アーミー(1978年12月/10枚目のシングル)
2.サウスポー(1978年3月/7枚目のシングル)
3.S・O・S(1976年11月/2枚目のシングル)
4.渚のシンドバッド(1977年6月発売/4枚目のシングル)
5.ウォンテッド(1977年9月/5枚目のシングル)
6.UFO(1977年12月/6枚目のシングル)
7.ペッパー警部(1976年8月/デビュー・シングル)
SIDE-TWO
1.透明人間(1978年9月/9枚目のシングル)
2.モンスター(1978年6月/8枚目のシングル)
3.カルメン’77(1977年3月/3枚目のシングル)
4.スーパーモンキー孫悟空(透明人間のB面)
5.ドラゴン(カメレオン・アーミーのB面)
6.アクセサリー(サウスポーのB面)
7.キャッチ・リップ(モンスターのB面)