塚本晋也監督による、ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」企画の第30回として、千葉県柏市のキネマ旬報シアターの動画が公開された。
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youtu.be「街の小さな映画館」は、2015年の『野火』初公開時に全国劇場行脚を行い、個性あふれるミニシアターの魅力に触れた塚本監督が、お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝える動画を撮影する企画だ。コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアター」に「エールを送らせていただきたい」との思いから始まった。劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTubeへのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしている。
キネマ旬報シアターは日本最古の映画雑誌「キネマ旬報」を出版するキネマ旬報社が運営する映画館。映画館の閉館が相次ぎ、シネコン中心の映画環境になっていく時代背景の中で、誌面で紹介する作品が観る機会が失われていくことに危機感を抱き、自ら場を設けることにしたという。コンセプトは「1日中楽しめる映画館」。
公開された動画では、柏駅からの導線、過去の名作のチラシやパンフレットが飾られたロビー、1950年代からすべて揃った「キネマ旬報」のバックナンバー、3つのシアターと3つの映写室などを辿る。インタビューでは支配人の三浦理高氏が、キネマ旬報社が劇場を始めることになった経緯、3スクリーンの強みを生かした編成方針、様々な角度から映画を楽しみ理解を深めるための提案などを語っている。
【塚本監督からキネマ旬報シアターへのコメント】
キネマ旬報社が柏に映画館を作ったと最初聞いた時は、なぜか小さな可愛らしい劇場を想像していた。実際は、とても大きなスペースに3つもスクリーンがあり、ロビーもたっぷり。フードコーナーもあり、2階には「キネマ旬報」のバックナンバーがずらり。駅にもつながっていて、柏に住んでいたら絶対に入り浸るだろう、と思ってしまいました。
「街の小さな映画館」第30回 キネマ旬報シアター
●住所:千葉県柏市末広町1-1 柏高島屋ステーションモールS館隣り Tel:04(7141)7238
●座席数:スクリーン1・160席、スクリーン2・148席、スクリーン3・136席
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