「冬のヘッドフォン祭mini2025」の604号室では、IidaPianoが取り扱いをスタートする、ドイツ
CAMERTONブランドの新製品「Binom-ER」(¥900,000、税別)が展示されていた。
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一見大きく見えるが、イヤーパットの厚さが3cmもあり、本体はかなりスリムだ。コネクターはUSB Type-C
Binom-ERはアイソバリックダイナミック型と命名された平面振動板を搭載したヘッドホンで、筐体は金属を削り出したパーツで構成されており、さらに各パーツを独立したモジュールとして設計するブロックモジュール原理を採用することで、再生品質と信頼性を大きく向上させているそうだ。
会場で試聴させてもらったが、3cmほどの厚みを持ったイヤーパッドが取り付けられており、装着感も快適でひじょうにクリーンで心地いいサウンドを再現していた。なおイヤーパッドの素材はシルバーモデルがアルカンターラ、ブラックはレザーが使われる模様だ。
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ヘッドホン本体への信号はアナログで伝送しており、3.5mm/6.3mm用のケーブルが付属。オプションとしてUSB DACを内蔵した「SD-1」(写真右)も発売される
Binom-ERのもうひとつの特長が、イヤホンのコネクターにUSB Type-Cコネクターを採用していることだろう(実際に伝送している信号はアナログとのこと)。3.5mm→USB Type-Cと6.3mm→USB Type-Cの2種類のケーブルが付属しているが、L/R両方の信号を送っているのでケーブルをつなぐ際には区別しなくていいというのは嬉しい。
また線材の違いや4.4mmバランスコネクター仕様といったオプションケーブルも準備されている。DACを内蔵したケーブル「SD-1」(¥85,000、税別)も準備されているが、こちらはESSのDACのチップを搭載しているとかで、DAPやスマホとつなぐだけでいい音を楽しめそうだ。なおSD-1を使う場合は、ヘッドホン側にはUSB Type-Cは片方だけつなげばいいそうだ。
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KuraDa「KD-Q1」のセラコート仕上げ
その他にも、先日発表されたKuraDa「KD-Q1」のセラコート仕上げも展示。KD-Q1は3Dプリンターでパーツを製造しているユニークな製品だが、新たにそこにアメリカNIC社の最先端セラミックコーティングのセラコートを加えることで耐摩耗性、美観の向上を図っている。なお今回の変更は
ランニングチェンジで、今後発売されるKD-Q1はすべてセラコート仕上げになるそうだ。