新年おめでとうございます。
HiVi(ハイヴィ)は、オーディオビジュアル、オーディオファンの皆様のご愛読に支えられて、創刊42年目の2025年を迎えることができました。改めて御礼申し上げます。
1983年の創刊当時のオーディオビジュアル界を振り返ってみますと、地上アナログ放送そしてレーザーディスク、VHDを再生コンテンツ(ソフトウェア)として、ブラウン管テレビ、レーザーディスクプレーヤー、VHDプレーヤー、ビデオカセットレコーダーなどのコンポーネント(ハードウェア)をいかに組み合わせて楽しむのか、という時代でした。
40数年を経て、オーディオビジュアルの世界は、ソフトウェア/ハードウェアともに猛烈とも表現できる著しい進歩を遂げました。UHDブルーレイのような素晴らしいパッケージメディアに加えて、インターネットを利用したビデオ配信サービスなどでソフトウェアの高品位化が進み、4Kや8KのHDR映像やドルビーアトモスに代表される三次元立体音響の再生に手軽に対応できるハードウェアが普及しています。1983年当時想像もできなかった高度なオーディオビジュアル再生が「家庭で」楽しめる、そんな「夢の時代」となりました。
このようにハードウェアやソフトウェアのスタイル/楽しみ方は40数年前とは大きく変わりましたが、HiViは創刊以来のコンセプト、すなわち「視覚と聴覚を通じて、最大限に深い、魂を揺さぶられるような感動を味わうための理想のオーディオビジュアル世界の実現」には変化はありません。
オーディオビジュアルとオーディオを愛する多くの方々にとって、HiViが有益かつ確実な情報源であり続けられることを目指し、2025年も編集部一同、誌面づくりに邁進いたします。
本年もご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。
2025年がみなさまにとって、素晴らしい年になりますよう、心より祈念いたします。
2025年1月3日
季刊 HiVi 編集長 辻 潔