12月14日(土)〜15日(日)に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催されたポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2024冬 秋葉原」。以下ではその展示から編集部が注目したものをピックアップして紹介する。
完実電気ブースには、アメリカAUDEZEのヘッドホン並べられていた。2025年1月の発売を予定している「LCD-2」と「LCD-3」はどちらもオーディオ試聴用ラインナップでLCD-2がベーシックライン、LCD-3がミッドハイモデルという位置づけになる。
LCD-2はハウジングを囲むリング部分の素材を、剛性に優れ、高級家具などでも使われてるパドック材に変更、LDC-3では美しい模様と硬質な特性を備えたゼブラウッド材を使用している。LCD-3は他のLCDシリーズよりもボイスコイルが長くなっており、表現力とレスポンスのよさが特長だそうだ。
また同ブランドの世界的ベストセラーモデル(全世界で15万台売れたとか)「Maxwell」も日本市場に投入される。ワイヤレスゲーミングヘッドセットという位置づけだが、ワイヤレス/有線の両方で使用可能で、DACとアンプ回路をL/Rそれぞれに搭載するなど、音質にも配慮されている。立体感の再現にも優れているそうで、ドルビーヘッドホンサウンドの試聴にも最適とのことだ。
ポタフェスで新製品ラッシュだったのが、MUSINのブースだ。まずiBasso AudioのポータブルDAPの「DX340」が日本初お披露目された。本体にはステンレス合金を採用し、自社開発の1ビットタイプDACを搭載している。
ヘッドホン端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランス出力を備え、その他に3.5mmデジタルやUSB Type-Cコネクター装備する。内蔵メモリーはRAMが8Gバイト、ROMは256Gバイトで、マイクロSDカードスロットもあり。2025年1月頃の発売を目指しているそうだ。
同じくiBasso Audioから小型のDAC内蔵ヘッドホンアンプ「Nunchaku」も参考出品されていた。こちらは手のひらサイズながら、真空管デバイスを2本搭載し、その形状がヌンチャクに似ていることからの命名という。USBでPCなどと接続し、ヘッドホン出力は3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの2種類を備える。こちらは2025年3月頃の発売予定。
真空管デバイスを搭載したDAPとしてはSHANLINGの「M8T」も参考出品ながら注目度が高く、整理券をもらいにくる来場者も多かった。真空管サウンドとトランジスターを使った場合の音を楽しめるとのことで、その違いを熱心にチェックしている様子だった。
同じく参考出品されていたのは、ネットワークストリーマー「SM1.3」だ。こちらはDACチップに「AKM4499EX」と「AK4191」を搭載し、最大でPCM 768kHz/32ビットとDSD512の再生が可能。各種ストリーミングサービスの再生も可能で、それらを高品質に楽しめるという。接続端子は入力がUSB、光/同軸デジタルで、出力は6.35mmアンバランスと4.4mmバランス、RCA/XLRアナログ、光/同軸デジタル、USB、I2Sなど。BluetoothコーデックのLDAC、aptX Adaptiveにも対応する。2025年3月頃の発売を予定しているそうだ。
DAC/アンプ「EH2」は、今月13日に発売されたばかりの「EH1」の上位モデルで、基本仕様は共通だがR2R DACを搭載している点が異なっている。こちらは2025年2月の発売予定。