12月14日(土)〜15日(日)に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催されたポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2024冬 秋葉原」。以下ではその展示から編集部が注目したものをピックアップして紹介する。
毎回のポタフェスで多くの新製品を並べているエミライでは、今回もNobleAudio(ノーブルオーディオ)の有線イヤホン「Knight」と、完全ワイヤレスイヤホン「FoKus Rex5」の2モデルが参考展示(本邦初公開)されていた。
Knightはノーブルオーディオのインイヤーイヤホンエントリーモデルという位置づけで、アルミ製の本体にデュアルマグネット10mmダイナミックドライバー、BAドライバー、ピエゾ型ドライバーという3種類のドライバーを搭載する。
同ブランドのイヤホンラインナップにもっと身近な価格帯の製品が欲しいという日本からのリクエストもあって実現したモデルとかで、数量限定生産にすることでコストを抑えている。全世界に向けて相当数を作っているのですぐに品切れになることはないだろうとのことだが、気になる方は早めにゲットした方がいいかもしれない。
FoKus Rex5は2023年に発売された完全ワイヤレスイヤホン「Mystique」の後継機で、型番からも分かる通り平面駆動型とダイナミック型、3基のBAドライバーという5つのドライバーを搭載したハイブリッド仕様で、BluetoothコーデックはLDACとaptX Adaptiveにも対応する。
その他にも(既に別のイベントなどで発表されてはいるが)、FIIOのポータブルCDプレーヤー「DM13」も展示されていた。3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの出力を備え、バランス時700mWという高い出力を備えている。ヘッドホン出力以外にも光/同軸デジタル、USB出力も搭載する。本体カラーはホワイト、ブルー、レッド、チタニウム、ブラックの5色を予定しているが、今回さらにトップパネルが透明なスケルトンも展示されていた(スケルトンの発売は他の色より遅れる模様)。
同じくFIIOのデスクトップシステムとして、DAC内蔵アンプ「K17」も参考出品されていた。AKMのフラッグシップセパレートDACシステム「AK4191EQ+AK4499EX」(AK4499EXはデュアルで搭載)を内蔵したモデルとなる。
ピクセルのブースでは、Acoustune(アコースチューン)の完全ワイヤレスイヤホン「HSX1001」(2025年1月発売予定)も試聴可能だった。改良型第3世代ミリンクスドライバーを搭載したモデルで、LDACやaptX Adaptiveといったコーデックにも対応済という。
さらにユニークな点として本体内部がDACやアンプといった電気回路部とドライバーなどの音響再生部分に分けられ、ビスで取り外しもできるようになっている。つまり将来的に電気回路部を交換することでスペックをグレードアップしたり、パッシブイヤホンにするといった展開も考えられるというわけだ。お気に入りモデルを長く使うという意味で、意味のある提案になりそうだ。
最近テレビでも話題になっている「猫のかたちの完全ワイヤレスイヤホン HP-C28BT」が並んでいたのはRADIUS(ラディウス)のブースだ。クロ、ミックス、シロという3色に加えて、ミケや白黒、茶トラも並んでいた(正式名称はこれから?)。ポタフェス常連のようなヘビーユーザー向きではないかもしれないが、イヤホンユーザーの裾野を広げるという意味では重要なアイテムと言えるだろう。
その隣にはオープン型イヤホンの新製品「HP-H10BT」も参考出品されていた。こちらはチタンコートが施された10mmドライバーを搭載したモデルで、ラディウスブラントとして入門層に向けた位置づけを想定しているそうだ(2025年2〜3月頃の発売を予定)。
加えてラディウスが運営している動画ストリーミングサービス「NeSTREAM LIVE」のデモも行われており、ももいろクローバーZの「Re:volution」も視聴可能だった。ちなみに、NeSTREAM LIVEではドルビーアトモス音声も配信されているので、こちらも楽しんでみてはいかがだろう。