オーディオブレインズ
オーディオブレインズ ブースでは、beyerdynamicのモニターヘッドホンに注目。さきごろリリースされたばかりの「DT1770 PRO MK II」(密閉型)と「DT1990 PRO MK II」(開放型)が、ひっそり(笑)と展示されていた。どちらも2024年の年内に発売の予定。ともにナチュラルでありながらディテイルを感じるサウンドを再現できるように、特徴あるオリジナルドライバーである「TESLAドライバー」を刷新。新開発の「TESLA.45」を搭載し、特に公称インピーダンスを大幅に低減(ともに30Ω)している。抵抗(インピーダンス)を減らすために、振動板の軽量化、コイルの軽量化を進め、同時にドライバー内部の空気の抜け(動き)の最適化をはかることで、歪みを抑えながらも、慣らしやすい(応答性に優れる)製品にまとめている、ということだ。低域から高域まで、レスポンスがよくなり、歪も低減させたことで、所期の狙い通りのサウンドを実現したという。
また、モニターではなく、リスニング用ヘッドホン「enjoyment」カテゴリーの新製品となるワイヤレスヘッドホン「AVENTHO 300」、および完全ワイヤレスイヤホン「AMIRON300」も展示されていた(年内発売予定)。AVENTHO 300は家庭用ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップとなる製品で、オリジナルの「STELLAR.45ドライバー」を採用。コーデックにはaptX Adaptive/LE Audioをサポートしていたり、空間オーディオ(ドルビーアトモス)に対応、もちろんノイキャン機能も装備するなど、今様の必須機能は網羅している。一方のAMIRON300は、LDAC、ノイキャン対応、エルゴノミックデザインによる高い装着性などなど、完全ワイヤレスイヤホンに求められる機能・性能は実装されている。
オーディオテクニカ
オーディオテクニカでは、9月に発売されたばかりの2.4GHz帯を使ったデジタルワイヤレスシステム「System 20 PRO」に注目。型番の通り最大20本のマイク(レシーバーを5台組み合わせる必要あり)の運用が行なえるのが特徴となる。レシーバー、トランシーバー、マイクといった基本アイテムをセットにした販売もあり。
須山技研
須山技研/FitEarでは、ブランド初となるモニターヘッドホン「Monior-1」を開発、展示。完全業務用仕様のため、法人向けのみの販売となるそう。城下工業とのコラボで完成させたそうで、FitTEarでは密着性を高めるパッド部分(+ハンガーなどの機構部分も)の開発を主に担当したそうで、パット部の前方後円墳のような形状は、装着感と遮音性を高める機能デザインという。モニター用だけに、音はタイトな印象だったが、一音一音をクリアに聴くことができた。
フォステクスカンパニー
フォステクスでは、8月に販売を開始し、早くも人気を集めているモニタースピーカー「NF06」をアクティブ化した「NF06A」を参考展示。世界初という。2ウェイのユニットに最適化したアンプを搭載するそうで、価格はペアで100万円は切る予定という。