海外盤発売情報
米国盤『遥かなる大地へ』2024年12月17日リリース
FAR AND AWAY - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS
4K DIGITAL RESTORATION
シャウト・ファクトリーから届いた4K UHD BLU-RAY『遥かなる大地へ』(1992)リリース・アナウンス。撮影監督ミカエル・ソロモン監修・承認による2024年4Kデジタルレストア/HDRグレード版。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。当時、全編65mmフィルム撮影を敢行して大きな話題となった本作だが、残念ながら4Kマスター制作に65mmオリジナルカメラネガは採用されていない。その代わりに65mmネガから生成された35mmインターポジが採用されており、高品位なレストア/HDR映像を披露してくれるに違いない。さらにサウンドは2024年にリミックスされたドルビーアトモス・サウンドトラックを収録する。
それぞれの夢を追い求めて 二人は旅立った・・・
19世紀末、西アイルランドの片田舎。貧しい小作農の息子ジョセフは、父を失い家を焼かれた復讐のために地主の土地に忍び込む。そこで地主の娘シャノンと出会った彼は、互いに反感を抱きながらも自由と希望を求め、そして自らの土地を手に入れるためアメリカへと旅立つ。だがふたりを待っていたのは、思いも寄らぬ苦難の日々であった・・・。主演はトム・クルーズ、ニコール・キッドマン。監督は『アポロ13』『ビューティフル・マインド(オスカー受賞)』のロン・ハワード。
撮影は『アビス』『バックドラフト』のミカエル・サロモン。パナビジョン・パナフレックス・システム/65・スタジオ、および同/プラチナムを主軸とした65mm撮影作品。撮影(ネガ)アスペクトは2.28 :1。70mmプリントは2.20:1。35mmプリントは2.39:1。マルチカメラ撮影ではビスタビジョンカメラ(空撮)や35mmカメラも使用されている。音楽は御大ジョン・ウィリアムズ。サウンドデザイン/音響編集監修は『アポロ13』『ダ・ヴィンチ・コード』のアンソニー・J・チッコリーニ三世。
SPECIAL FEATURES
DISC ONE (4K UHD):
- NEW 4K RESTORATION OF THE FILME, from The 35mm Interpositive Approved By Cinematographer Mikael Salomon
- DOLBY VISION/HDR10 PRESENTATION OF THE FILM
- NEW REMIXED DOLBY ATMOS AUDIO TRACK
- English DTS-HD Master Audio 5.1 Surround & 2.0 Stereo
DISC TWO (BLU-RAY):
- NEW 4K RESTORATION OF THE FILME, from The 35mm Interpositive Approved By Cinematographer Mikael Salomon
- NEW REMIXED DOLBY ATMOS AUDIO TRACK
- English DTS-HD Master Audio 5.1 Surround & 2.0 Stereo
- NEW “Enterprise Or Love: The Story Of Far And Away” – A Feature-Length Look Back At The Making And Legacy Of The Film Including Brand-New Interviews With Director Ron Howard, Producer Brian Grazer, Writer Bob Dolman, Cinematographer Mikael Salomon, Executive Producer/2nd Unit Director Todd Hallowell, Stunt Coordinator Walter Scott, Editor Daniel Hanley, Sound Designer/Foley Editor Chic Ciccolini III, Cast Member Clint Howard, And More!
- Photo Gallery
- Theatrical Trailer
本作は、1969年、巨匠デビッド・リーンが監督した大作『ライアンの娘』以来、65mmフォーマットで撮影された劇場用長編映画となる。1952年から1969年の間に40本以上の65mmフォーマット撮影作品が製作されたが、35mmカメラとフィルム技術の飛躍的な進歩によって終焉を迎えることになったのである。『ライアンの娘』はひとつの時代の終わりを告げたが、ミカエル・サロモンはスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』を観た時の感動を忘れることができず、いつかまたラージフォーマット撮影の映画を作る役割を担えると信じていたという。『アビス』の成功後、スティーヴン・スピルバーグの『オールウェイズ(監督)』『アラクノフォビア(製作)』の撮影を経て、ロン・ハワードと『バックドラフト』で顔を合わせることになる。撮影中に『遥かなる大地』の草稿を読んだサロモンは65mmフォーマットでの撮影を提案した。
懸念事項は撮影費用の増加。さらに65mmフォーマットのレンズ特有の比較的浅い被写界深度を考慮して、ブロッキング (撮影場面毎にリハーサルを行い、演出・技術の細部調整や修正を行うこと)をより厳正に行う必要があった。だがソロモンが正確な追加費用を割り出してみると、わずかな金額アップで撮影できることが判明。サロモンは65mmフォーマットでテスト撮影を行い、ラッシュを観たハワードとプロデューサーのブライアン・グレイザーは65mmフォーマットの虜になったという。
65mm画像の鮮明さと鮮明度のおかげで、物語に新たな次元を加えることができると感じた。観客を登場人物や物語により引き込める。観客を潜在意識レベルで完全に夢中にさせたかった。(ロン・ハワード)
撮影に応じてサロモンは、4種類の65mmフィルムを使用。日中の室内撮影には 250スピード(高速日光ネガ)のコダック5297、日中の屋外撮影には50D(低感度、微粒子、高解像度で非常にシャープ)のコダック5245、夜間や暗い屋外および室内のシーンには 500T(中庸感度)のコダック5296 を使い分けている。また24mmから800mm までの幅広いレンズを使用しながら、さまざまな場面でレンズに特殊効果フィルターを装着して画像の品質を微妙に変えている。
これは壮大な冒険物語だ。そのために65mmフィルムフォーマットが必要だと思った。広大で精細な映像が、観客の映画体験に多くのものを加えることができる。(ブライアン・グレイザー)
DISC & FILM SPECS
Title | FAR AND AWAY |
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Released | Dec 17, 2024 (from Shout Factory) |
SRP | $39.98 |
Run Time | 140min |
Codec | HEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible) |
Aspect Ratio | 2.39:1 |
Audio Formats | English Dolby Atmos (48kHz / 24bit / Dolby TrueHD 7.1 compatible), English DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 24bit), English DTS-HD Master Audio 2.0 (48kHz / 24bit) ※other format(s) TBA |
Subtitles | English SDH ※other subtitle(s) TBA |
タイトル | 遥かなる大地へ |
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年 | 1997 |
監督 | ロン・ハワード |
製作 | ブライアン・グレイザー ロン・ハワード |
製作総指揮 | トッド・ハロウェル |
脚本 | ボブ・ドルマン《原案》ロン・ハワード ボブ・ドルマン |
撮影 | ミカエル・サロモン |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
出演 | トム・クルーズ ニコール・キッドマン トーマス・ギブソン ロバート・プロスキー バーバラ・バブコック コルム・ミーニイ アイリーン・ポロック ミシェル・ジョンソン ブレンダン・グリーソン シリル・キューザック ニオール・トイビン バリー・マクガヴァーン ジャレッド・ハリス クリント・ハワード |
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