ラックスマンは、同社の創業100周年記念モデル第一弾として、ヘッドホンアンプ「P-100 CENTENNIAL」(¥990,000、税込)を11月に発売する。
P-100 CENTENNIALは、ヘッドホン業界において据置型アンプのベンチマーク的存在として人気を集めている「P-750u Ⅱ」の上位機種にあたるフラッグシップモデルだ。最近は、同じく同社が取り扱っているフォーカルの「UTOPIA SG」を始め、各社からハイエンドヘッドホンの発売が相継いでいる。これらのユーザーからヘッドホンアンプに対しても上位モデルを期待される声が大きくなってきているそうだ。ラックスマンではその声に応え、すべてのヘッドホンの性能を極限まで引き出す待望のフラグシップ機を完成させた。
心臓部には、ラックスマンが基幹技術として開発した増幅帰還回路LIFESを搭載。定格4W✕2(アンバランス出力8Ω負荷)の余裕ある出力を実現し、パワーアンプのフラッグシップモデル「M-10X」同様の豊かな音場空間と繊細な表現力、そしてエネルギー感あふれる壮大なサウンドを獲得した。
さらに世界中のハイエンドヘッドホンとの接続を想定し、内蔵する4アンプ回路を組み合わせたパラレル、BTL、グラウンド独立など、複数の出力モードを選択可能だ。スペシャルなモードとして、P-100 CENTENNIALを2台モノーラル動作させ、合計8アンプ回路を使用したパラレルBTLバランス出力設定も用意している。
P-100 CENTENNIALの主な特長は、以下の通り。
●次世代の新増幅エンジンLIFESをフルバランス構成で搭載
●6.3mm/4.4mm/4pinXLR/3pinXLR(パラレルBTLバランス出力モード専用)出力端子を装備
●LECUA-EX搭載により、0〜99.5dBまでの0.5dBステップ200段階のきめ細やかな音量調節を実現
●定格 4W✕2(8Ω、アンバランス出力)、8W✕2(16Ω、バランス出力)、最大20W✕2(8Ω、バランス出力)の圧倒的なドライバビリティ
●L/R独立電源トランス、切替等アクセサリー系電源トランスの3つの電源トランスと、L/R独立構成のパワー段10,000μF×4、ドライバー段3,300μF×4のブロックコンデンサーで構成される大容量ハイイナーシャ電源
●4アンプ構成を最大限活用する、パラレルアンバランス(グラウンド共通)、BTLバランス、パラレルアンバランス(グラウンドL/R独立)、そして2機使用した究極の出力方式パラレルBTLバランスの4つの出力方式に対応
「P-100 CENTENNIAL」の主なスペック
●定格出力
アンバランス:4W✕2(8Ω)、2W✕2(16Ω)、1W✕2(32Ω)、53mW✕2(600Ω)
バランス:8W✕2(16Ω)、4W✕2(32Ω)、213mW✕2(600Ω)
●瞬時最大出力:アンバランス5W✕2(8Ω)、バランス20W✕2(8Ω)
●入力インピーダンス:アンバランス14kΩ、バランス28kΩ
●周波数特性:20Hz〜20kHz(+0、-0.1dB)、10Hz〜175kHz(+0、-3dB以内)
●接続端子:アンバランス入力(RCA)、バランス入力✕2(XLR)、6.3mmヘッドホン出力、4.4mmバランス出力、4pin XLR、3pin XLR
●消費電力:62W(無信号時42W)
●寸法/質量:W446✕H136✕D401mm(端子含む)/19.7kg(本体)