エミライは、Aurender（オーレンダー）初となるネットワークプレーヤー機能付インテグレーテッドアンプ「AP20」（￥3,960,000、税込）の取扱いを開始する。本体カラーはシルバーとブラックで本日発売をスタートした。
AP20は、オーレンダーが培ってきたネットワーク再生のノウハウを結集し、高品位なプリアンプセクションとハイパワーなパワーアンプを搭載したオールインワンソリューションだ。
独自のキャッシングサーバー技術を核として、マスタークロック入力、アナログR2Rリレーベースのボリュウムコントロールとアナログ/デジタル入出力に対応するプリアンプセクション、高性能クラスDアンプモジュールをデュアルモノーラル構成で採用し、洗練されたリニア電源を搭載している。
DACセクションには、旭化成エレクトロニクス製「AKM4497」DACモジュールをデュアルモノーラル構成で搭載し、最大768kHz/32ビットのリニアPCMとDSD512、MQAフルデコードに対応した。さらにR2R方式アッテネーターによる高精度なアナログボリュウムコントロールを採用し、音量レベルに関係なく理想的な再生を実現するという。
そのDAC回路に入力されるデジタルオーディオデータの伝送やD/A変換処理を高い精度で行うためにOCXO（恒温槽付水晶発振器）ベースの高精度クロック生成システムも実装した。100fs未満のジッター低減クロックジェネレーターを備えたフィールドプログラマブルゲートアレイ（FPGA）を組み込み、ジッターを無視できるレベル以下に最小化しているそうだ。
デジタル入力は、同軸（RCA、BNC）と光デジタル×2、USB Type-A×2、LAN端子を装備。クロック精度を向上させる外部10MHzマスタークロック入力にも対応する。
またアナログ入力3系統（XLR、RCA×2）も備えているが、ここから入力された信号についてはA/D変換を行わず、前述のアナログ高精度ボリュウム調整とパワーアンプセクションにそのまま伝送される仕組みという。つまりその場合は、AP20は純粋なアナログインテグレーテッドアンプとして機能することになる。
その他の主な特長は以下の通り。
●再生キャッシュ用480Gバイト M.2 NVMe＆ユーザーインストールで最大16Tバイトの容量拡張が可能
●視認性を向上した8.8インチワイドIPSカラーLCD
●ノイズ対策を施した二重絶縁LANポート
●Tidal、Qobuz、Spotify Connect、Air Playなど主要ストリーミングサービスに対応
●不要な電源供給を断ち、音質を向上させるクリティカルリスニングモード搭載
●ストレスフリーに音楽再生を行える専用アプリ「オーレンダーConductor」
●USB HDDとNAS接続に対応
●MQAフルデコーダー搭載
「AP20」の主なスペック
●DACチップ：AKM 4497デュアルモノーラル仕様
●対応サンプリングレート/ビットレート（最大）
デジタルファイル再生：768kHz/32ビット、22.4MHz/1ビット(DSD512)
S/PDIF（RCA、BNC、光）入力：192kHz/24ビット
●対応フォーマット：DSD（DSF、DFF）、WAV、FLAC、AIFF、ALAC、M4A、APEなど、MQA対応
●接続端子：デジタル音声入力×4（同軸、BNC、光×2）、USB Type-A×2、LAN端子、アナログ音声出力×2（XLR、RCA）、6.5mmヘッドホン出力
●クロック入力(BNC 75Ω)：10MHz、12.8MHz、44.1kHzおよび48kHzの整数倍（1〜512倍)
●アンプ出力：200W＠8Ω、350W＠4Ω
●CPU：Intel製クアッドコアCPU
●対応ソフトウェア：オーレンダー Conductor、A30 Manager
●専用ソフトウェア対応OS：iPad OS、Android OS、iOS、Mac OS（M1チップ以降）
●消費電力：47W、スタンバイ時6W
●寸法/質量：W430×H150×D360mm /26kg
