本日まで、東京国際フォーラムで開催中の「OTOTEN2024」。昨日は朝イチから多くの来場者が詰めかけ、展示会場や視聴ブースはどこも立ち見がでるほどの盛況ぶりだった。以下では6Fの展示の様子を紹介したい。
602 PANASONIC/TECHNICS
パナソニックはテクニクスブランドのオーディオ機器を展示。ターンテーブルの人気モデル「SL-1500C」やオールインワンシステム「SA-C600」などと並んで、先日発表されたランボルギーニとのコラボレーションモデル「SL-1200M7B」も並んでいた。
さらにブース奥には「SL-1000R」と「SL-1200GR2」を核にしたふたつの再生システムが設置され、ほぼ1時間ごとにオーディオ評論家氏や同社開発陣による試聴イベントも開催されている(本日15時からは井筒香奈江さんと高田英男さんによるトーク&先行試聴会も予定)。
22日の夕方17時からは潮 晴男さんによるアナログレコード試聴会も開催され、潮さんの自慢コレクションが披露された。同じ演奏だが、片面はダイレクトカッティング、もう片面には通常のミキシング作業を経て収録したLPや、低音がたっぷり入ったクラシック演奏などが再生され、来場者も音の違いや迫力に耳を傾けていた。
さらに潮さんのレーベル、Ultra Artレコードから小川理子さんが演奏した『バルーション』が登場。こちらは33 1/3回転盤と78回転盤が用意され、SL-1200GR2を使って回転数によって音の印象がどのように変化するかも確認できた。「現在、新譜として販売されている78回転レコードはこれだけです。テクニクスのレコードプレーヤーは78回転に対応していますので、ぜひみなさんもこの音を楽しんでください」と潮さんが話すと、会場を訪れていた麻倉怜士さんがすかさず、「今日の会場のB1Fでレコードは購入できますから、手に取ってください」とサポートを入れていた。
603〜604 TEAC/ESOTERIC
603号室には、エソテリックブランドのSACD/CDプレーヤー「K-01XD SE」やネットワークプレーヤー「N-01XD SE」、プリメインアンプ「F-02」という豪華な組み合わせで、アンフィオンのスピーカー「Krypton 3X」をドライブするという提案も行われた。
こでまで同ブランドではアヴァンギャルドやタンノイといったスピーカーとの組み合わせで試聴が行われることが多かったが、今回は新しいブランドのスピーカーを使うことで、エソテリック製品の新しい魅力を引き出そうという試みだったのだろう。会場には現代的でありながら、落ち着いた雰囲気の心地いいサウンドが流れていた。
その隣の604号室ではティアックとクリプシュという組み合わせが視聴可能。SACD/CDプレーヤー新製品の「UD-507」+505シリーズでクリプシュ「Heresy IV」を鳴らすという提案や、701シリーズと「Forte IV」、Reference303、301シリーズと「RP-8000F II」など時間ごとに様々なプランが楽しめる内容になっていた。
605 KOJI/SAEC/ZONOTONE/YUKI
605は光城精工、サエクコマース、前園サウンドラボ、由紀精密の合同ブースで、1時間ごとにこれら4社の製品にフォーカスした試聴会が行われていた。メインソースはアナログレコードで、由紀精密のレコードプレーヤー「AP-01」にサエクのトーンアーム「WE-709」「WE-4700」を組み合わせ、それらに光城精工の仮想アース「Eps.3」シリーズを組み合わせるという構成だ。ケーブルはもちろんゾノトーン製が使われている。
スピーカーにはTAD「TAD-GE1」に加えて、新たにサエクコマースが取り扱いを始めたハーベスから「HL5」も準備されており、時間帯に応じて様々なシステムが楽しめるのもこのブースの特長といえるだろう。