ユキムは、エラックの「Solano 280 Series」シリーズについて、新しいラインナップを6月に発売する。全モデルともハイグロス・ブラック、ハイグロス・ホワイトの2色を準備。
●フロアースピーカー:Solano FS 287.2 ¥660,000(ペア、税別)
●ブックシェルフスピーカー:Solano BS283.2 ¥330,000(ペア、税別)
●センタースピーカー:Solano CC 281.2 ¥231,000(1本、税別)
Solano 280 Seriesは2021年に登場したシリーズで、キールにある同社工場で生産されるスピーカーシステムの中でもっとも身近な価格帯となる。今回は、上位モデルの「Vela 400 Series」にも使われている、高い剛性を持つ無垢のアルミ製ベースの上にエンクロージャーをマウントする工法やダイキャストフレームを採用したドライバーユニットなど、同社の最新テクノロジーを継承したモデルとなっている。
さらに、新たに開発されたJET6トゥイーターを登載した点もポイントだ。JET6トゥイーターは、一般的な25mmドーム型の10倍の振動板面積を持ち、優れた周波数特性と高いパワーハンドリング、そして圧倒的な低歪みを誇っている。
そのJET6トゥイーターはハンドメイドで製作されるため、製造効率が悪い点がネックだが、手間と労力と引き換えに手に入れたクォリティは他の追随を許さないという。具体的には、共振の低減とTHDの改善、周波数特性のリニアリティ向上に寄与しているそうだ。
JET6に組み合わせるウーファーはアルマイト処理を施された新しいアルミニウム振動版を搭載、ペーパーコーンとのハイブリッド構造により、内部損失に優れたニュートラルで自然な再現性を備えている。エラックスピーカーとして、このクラスでは初となる高剛性フレーム構造を採用、可動域の広いロングストローク・ボイスコイルのレスポンスをしっかりと支える。
ネットワークは大型空芯コイルを装着したウーファー専用基板と、高品位パーツで構成されたトゥイーター専用基板に分け、それぞれの干渉を防ぐためにセパレート構成されている。内部配線にはVan den hul製ケーブルを採用、スピーカーターミナルはウーファーからの逆起電力をキャンセルするのに有効なバイワイヤリング接続に対応している。
フロアー型のSolano FS 287.2、ブックシェルフ型のSolano BS 283.2、センタースピーカーのSolano CC 281.2という構成で、マルチチャンネルでの使用にも対応している。組み合わせるサブウーファーとしては、同Varroシリーズの「PS 250」や「RS500」が推奨されている。
「Solano FS 287.2」の主なスペック
●型式:2.5ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×2
●能率:87dB(2.83V/1m)
●インピーダンス:4Ω
●再生周波数特性:30Hz〜50kHz
●クロスオーバー周波数:450Hz、2,400Hz
●入力:130W(定格)、170W(最大)
●寸法/質量:W260×H985×D300mm/19.0kg
「Solano BS 283.2」の主なスペック
●型式:2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×1
●能率:85dB(2.83V/1m)
●インピーダンス:4Ω
●再生周波数特性:41Hz〜50kHz
●クロスオーバー周波数:2,400Hz
●入力:70W(定格)、100W(最大)
●寸法/質量:W190×H331×D248mm/8.0kg
「Solano CC 281.2」の主なスペック
●型式:2.5ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×2
●能率:87.5dB(2.83V/1m)
●インピーダンス:4Ω
●再生周波数特性:34Hz〜50kHz
●クロスオーバー周波数:450Hz、2,400Hz
●入力:120W(定格)、160W(最大)
●寸法/質量:W500×H190×D248mm/12.0kg