『管球王国』112号の巻頭特集は「真空管アンプの力感を聴く」です。出力管300Bや211などの「直熱管編」、KTシリーズ管など「多極管編」で、真空管が音楽に与えるエネルギーを筆者2名が試聴取材します。ヴィンテージ機フォーカス企画は「JBLとアルテック ユニットで2ウェイを構築」。ウーファーとドライバー+ホーンの組合せでネットワークを使った2ウェイ・スピーカーシステムを組み、ユニットのブランドが混成でも音をまとめ上げる手法を探ります。

「実験工房」企画は「真空管ヘッドフォンアンプの妙音」です。真空管によってヘッドフォン再生の魅力がいかに高まるか。10機種の試聴と使いこなしの提案です。真空管アンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」や、ステレオLPレコード誕生期のカッティングシステムにおける標準再生カートリッジだったウェストレックス10Aオリジナル機と復刻機クラング・クンスト10A(KK10)の比較試聴など、真空管とアナログを軸に、今号も読みどころたっぷりでお届けします。

特集「真空管アンプの力感を聴く——出力20W超・10機種試聴」

【直熱管編】小野寺弘滋氏と【多極管編】山本浩司氏の試聴記です。出力20Wレベルを確保する真空管アンプが、いかに音楽のパワー感を引き出して味わいを高めるかを聴きました。試聴アンプの出力管は直熱管が300B、211の3種、多極管がEL34、EL509S、KT88、KT120、KT150の5種です。

画像: 特集「真空管アンプの力感を聴く——出力20W超・10機種試聴」

Vintage 「JBLとアルテック ユニットで2ウェイを構築」

往年のJBL、アルテック、ウェストレックス製でウーファーとドライバー+ホーンを組み合わせて、「J.C.モリソン方式ネットワーク」を使って2ウェイ・システムをマルチアンプ駆動します。低域/中高域用アンプの変更も試しながら音をまとめ上げる実践試聴です。

画像: Vintage 「JBLとアルテック ユニットで2ウェイを構築」

実験工房「真空管ヘッドフォンアンプの妙音」

「前段に小型真空管を採用」「出力段を真空管で構成」「出力トランス搭載」「半導体とのハイブリッド構成」など、幅広い設計アプローチの真空管採用ヘッドフォンアンプで、ヘッドフォンリスニングの魅力がいかに高まるか。10機種×ヘッドフォン2機種で試聴します。増幅素子の交換など音の発展の可能性も探ります。

画像: 実験工房「真空管ヘッドフォンアンプの妙音」

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