テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ(TADL)から、最高の音質を目指したハイエンドオーディオ「Referenceシリーズ」の新製品として、プリアンプ「TAD-C700」が6月下旬に発売される。価格は¥5,200,000(税別)。

 TAD-C700は、2011年の発売以来世界から高い評価を得ているフラグシップモデル「TAD-C600」の後継機。音の純度を高めるための技術を採用し、さらなる音質向上を果たしているという。

TAD-C700の主な特長
・高純度プリアンプ回路を搭載
高性能な1段増幅電流帰還形アンプを、本機のフラットアンプ部に搭載。増幅素子を必要最小限とすることで、音源の持つ情報量を余すことなく伝達可能に。また、2系統の出力端子それぞれに専用の出力段増幅回路を備えることで、信号分岐や後段接続機器同士の干渉などを防ぎ、音質劣化の原因を排除している。

・フルバランス回路とデュアルモノコンストラクション
正と負の信号や左右のチャンネル間で発生する増幅誤差を抑えるために、伝送回路には、入力から出力まで正負対称のフルバランス増幅方式を採用。また、入力端子から出力端子までの配線の長さやスタイリングまで正負、左右を同一に設計することで、理想的な音声信号の伝送を実現。

さらに、正負、左右の対称性を徹底的に追求した“デュアルモノコンストラクション”の採用で、電気的、メカニカル的に回路の信号増幅環境を同一にし、優れた“ステレオフォニック”を実現している。

・独立電源部構成
電源部を独立構成にすることで、メカニカル部やオーディオ回路に悪影響を及ぼすトランスの不要振動と漏洩磁束を排除。また、電源トランスの内部巻線を直出しすることで、引き出し線との接点を極力削減し、電源回路の高純度化を図るとともに、直出し線のターミナル、基板マウントターミナル、締結ビスに非磁性のメッキとOFC純銅の採用で、磁性歪を排除している。

さらに、オーディオ用の電源トランスに400VAとパワーアンプ並みの「トロイダルトランス」を搭載して信号応答性能を高めるとともに、電源部の筐体には制振性能に配慮した強固な「鋳造アルミニウム製モノコックシャーシ」を採用。

・振動制御構造
厚さ33mm、質量15kgのアルミニウム無垢材シャーシを使用した振動制御構造で、スピーカーなど外部からの振動を抑制。また、無垢材シャーシを使うことで、インピーダンスの低い安定したアース電位を得られることから、純度の高い音の再生を可能に。

・高音質を実現するTADオリジナル部品を採用
TADオリジナルのラダー抵抗切替型電子ボリュームにより、超高精度ATT特性と低歪率(0.0005%以下/1Vrms入力時)を実現。また電源回路では、平滑用コンデンサに繰り返し試聴して開発した電解コンデンサを、出力カップリング用コンデンサに低域のカットオフ周波数を広帯域化する大容量超低歪フィルムコンデンサを、それぞれ採用。

・「TAD-C700」の複数同期制御が可能
Master/Slave端子を搭載しており、Masterアンプとして使用する1台の「TAD-C700」で、Slave端子に接続した複数の「TAD-C700」を同期制御可能。これにより完全モノラルプリアンプ構成や、3チャンネル以上のプリアンプ構成が行なえる。

・録音出力、パススルー機能を搭載
入力したオーディオ信号を、セレクター回路を通さずにそのまま出力できる録音出力と、入力と同じレベルでプリアウトから出力するパススルー機能を搭載。また、素子による音質劣化を防ぐため、モニタースイッチは非搭載としている。

TAD-C700の主な仕様
入力端子(6系統):バランス×4、アンバランス×2
出力端子(4系統):バランス×2、アンバランス×2
定格出力電圧:バランス 1.5V、アンバランス 0.75V
最大出力電圧:バランス 20Vrms、アンバランス10Vrms
入力インピーダンス:バランス 100kΩ、アンバランス 50kΩ
S/N比:120dB
周波数特性:10Hz~100kHz(-1dB)
電源電圧:AC100V、50Hz/60Hz
消費電力:52W(待機時消費電力0.5W以下)
寸法:【本体部】450×150×440mm 【電源部】220×185×430 mm
質量:【本体部】29.0kg 【電源部】15.0kg

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