NHK総合テレビの人気ネイチャー番組「ダーウィンが来た!」の劇場版第5弾となる『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』が3月8日より全国で公開となり、翌3月9日には、公開を記念した舞台挨拶がユナイテッド・シネマお台場で行なわれ、ナレーターを務めたおなじみの水瀬いのり、恐竜監修を担当した小林快次、そして植田和貴監督らが登壇した。
本作は、2020年公開の『恐竜超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』に続く恐竜をテーマにした劇場版で、植田監督曰く、ストーリーは(おそらく)世界では初という、約6600万年前、恐竜を絶滅へと追いやったという巨大隕石の衝突、その後を描くストーリーとなっているのが特徴。
恐竜の劇場作のナレーション担当は初となった水瀬はまず、会場に集まったたくさんの子供たちの姿を見て「やはり(恐竜には)夢やロマンがたくさん詰め込まれているんだろうなっていうのを、目にすることができて、すごく嬉しいですね」と満面の笑み。次いで作品については、「本当にすぐ近くで撮ったんじゃないかっていうぐらいリアルな映像になっていて、実際に暮らしている恐竜たちの日常を見ているような感覚になりました」と感激しきりのコメント。そして、「目が合った時に、あっ食べられちゃうかもしてない! っていう気持ちになるぐらい、(恐竜の)大きさ・存在を感じることができました」と、その迫力、リアルさを口にしていた。
植田監督は、恐竜の映像はこれまで10数年以上にわたって制作してきているそうで、「特にバトルシーンは、これまで作ってきた映像の集大成になっています」と自ら太鼓判。実際の制作ではまず、今回登壇した小林氏をはじめ、世界各地のさまざまな専門家に話を聞き、それを元にストーリーを作り、絵コンテを切り、専門家への確認を経て、さらに背景は実写なのでロケ地を選定し、その上で、ロケ地に合った恐竜の動き・意図を3DCGクリエイターに正確に伝えるために、人が恐竜の動きを再現した映像を作るなどして、その正確さを作り上げていったのだとか。
そうした工程を聞いた水瀬は、「すごいですね」と感嘆の表情。「世界中の恐竜の研究者の人たちの、今の知見が詰め込まれて、それが映像として再現されて、こうして皆さんに楽しんでもらえるのですね。今も世界のどこかで誰かが(恐竜の)研究を進めているのかな、そして新しい発見があるのかなと知れるのが、すごくワクワクしますね」と嬉しそうに語っていた。
今回、監修とともに出演もしている小林氏は、「(相手がCGなので)どこを見ればいいのかも難しかったですし、発声も難しくて……。皆さんの苦労が分かりました」と、自身の苦労を語っていた。水瀬も「(先生と)一緒に取材を受けた時に、始まる前まではすごく楽しそうに話されていたのに、(取材が)いざ始まるとカチカチになって、見るからに緊張しているのが伝わってきて……。普段は感じないんですけど、ああっ私場慣れしてるのかなって思いました」とおどけた表情も見せていた。ちなみに、小林氏のナレーションをお願いした経緯について植田監督は、「(小林)先生に出ていただくことで、お子さんにより親しんで恐竜を見てもらえるかな、より意図が伝わるんじゃないかなと思ってお願いしました。(恐竜の)学問の醍醐味って、新しい発見がそれまでの学説を覆していく面がある。そういうこともより伝えられたんじゃないかなと思っています」と、その意図を口にしていた。
また、劇中には出てくる恐竜の中でどの子がお気に入り? と聞かれた水瀬は「映像の中ではたくさんの色が使われていて、とても印象に残りましたけど、マイプという青い恐竜には心が躍りました。恐竜っていうと、赤とか茶とか自然に擬態する色というイメージがありましたけど、本当に綺麗な青色だなって感じました」と答えていた。
次いで、舞台挨拶を行なった3月9日は「サンキューの日」ということにちなんで、最近感謝したことは? と聞かれると水瀬は、「母親です」と即答。「毎日、帰宅すると、温かいご飯と風呂が用意されているのには、お母さんの愛を感じます。感謝しています」と語っていた。
その後、お互いにプレゼント(水瀬→小林 花束/小林→水瀬 発掘用のハンマー)の交換を行なっていたが、小林氏が発掘に使っているのと同じハンマーを渡された水瀬は大喜び。「恐竜の発掘は未経験ですし、キャンプもしたことありませんけど、いちど恐竜の発掘作業をしてみたいです」と嬉しそうに目を輝かせていた。
最後に、各登壇者からの一言挨拶を以て、舞台挨拶は終了した。
水瀬 本作のナレーションを担当して、恐竜に対して怖い、大きい、凶暴っていうイメージを持っていましたけど、それだけじゃなくて、恐竜たちも命をつないで、家族を持って、仲間を持って暮らしていたんだと感じました。映画はそういう部分を楽しんだり、知れる内容になっているので、たくさんの人に見ていただけたら嬉しいなと思います。
小林 皆さん「3」が見たくないですか(笑)。そのためには本作をたくさんの方に見ていただくと、3に繋がるかもしれません。よろしくお願いします。
植田 これまで10何年にわたって恐竜の映像を作ってきましたが、その集大成になっています。そして、後半、隕石が落ちてからのストーリーは、初めて映像化したものです。隕石が落ちて、恐竜が絶滅したと言われていますが、落ちてから何があったのか? そこを映像化しています。
映画『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』
3月8日(金)よりユナイテッド・シネマ ほか全国ロードショー中
ナレーター:水瀬いのり
ヒゲじい:龍田直樹
監督:植田和貴
監修:小林快次
制作:NHKエンタープライズ
映像提供:NHK
製作・配給:ユナイテッド・シネマ
2023年/84分
(C)『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』製作・配給 ユナイテッド・シネマ