12月9日〜10日に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催された「ポタフェス2023冬 秋葉原」。イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンが主催するポータブルオーディオ機器の一大展示会だ。ここでは、ステレオサウンドONLINE編集部が気になった2Fブースの展示について簡潔に紹介したい。
オーディオテクニカ
会場2Fに入ってすぐに来場者が長蛇の列を作っていたのが、オーディオテクニカの話題の新製品である黒柿ヘッドホン「ATH-AWKG」だ。先に発表された超弩級モデル「鳴神(NARUKAMI)」のヘッドホン「AW-KG NARU」をベースに、より多くのユーザーに黒柿を採用した製品の音を体験してもらいたいという思いから開発されたという。
今回CDをオーディオテクニカ製ヘッドホンアンプとの組み合わせで聴かせてもらった。透明感のあるサウンドはAW-KG NARUと同様で、ひとつひとつの楽器の音が鮮烈に響いてくる。色々なヘッドホンアンプとの組み合わせることで、様々な表情を楽しませてくれる製品と感じた次第だ。
final
オーディオテクニカ以上の試聴の行列ができていたのがfinalブースだ。昨年話題を集めたフラッグシップワイヤレスイヤホン「ZE8000」の進化版「ZE8000 MK2」や、同じくフラッグシップヘッドホンD8000の兄弟機である「D7000」の音を確認しようという来場者が引きも切らず訪れていた。
さらにDITA初のIEM型ハイブリッドイヤホン「Project M」も大注目。筐樹脂製IEMシェル内に独立した音響空間としてのステンレス製チャンバーを封入したハイブリッド設計の筐体に加え、DITAの最新技術PM1+ダイナミックドライバーとBAドライバーによる「Wハイブリッド」構造を採用したモデルだ。
他にもゲーミングヘッドホンの「VR3000 forGaming」「VR2000 for Gaming」や、ノイズキャンセリング&低遅延ゲーミングモード搭載ヘッドホンの「UX2000」など新製品が目白押しで、それぞれのファンが楽しそうに試聴に興じていた。
JBL
2FのJBLブースは1Fの展示とは雰囲気がガラッと変わり、カラフルなイヤホンが多く並んでいた。中でも注目は、同ブランド完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「TUNE PRO2」(聴色も展示)と、耳をふさがないオープンタイプの「SOUNDGEARSENSE」だ。
他にもスケルトンケースが人気の「TUNE FLEX」やカラフルな仕上げが特長の「WAVE BUDS」など、豊富なラインナップが楽しめる展示になっていた。
MEZE AUDIO
NEZE AUDIOからは、新製品ヘッドホン「Empyrean v2」が展示されていた。5年前に発売された「Empyrean」を現代の再生機に合わせてチューニングし、よりクリアーな低域とサウンドステージの解像感、細部の再現性の向上を達成したモデルという。
エンクロージャーの外部をアルミ製に変更して強度をアップ、グリル部分のデザインもアール・デコ調に一新し、後面開放ヘッドホンとしての音作りも見直されている。イヤーパッドもレザーフォームをベースにアルカンターラ製カバーを採用した新型に変更されている。
会場でEmpyreanとEmpyrean v2を聴き比べてみたが、Empyreanはより密度の濃い音で、Empyrean v2はより軽やかな低音と、明瞭な女性ヴォーカルを楽しむことができた。