先日ご紹介した通り、KEF JAPANは12月9日、東京・青山に「KEF Music Gallery Tokyo」をオープンした。単なる製品のショールームではなく、ユーザーが集い、新たなアーティストや音源を発見できる、ダイナミックで多面的なスペースとしての活用を目指した空間という。そのグランドオープンに先駆け、関係者に向けたお披露目が開催された。
表参道駅A5出口から徒歩数分の好立地にある「KEF Music Gallery Tokyo」は、ビルの壁面いっぱいにUni-Qをイメージしたデザインをあしらったもの。さらに1棟すべてが展示スペース＆試聴室という贅沢な作りだ。
The GalleryにはUni-Qドライバーなども展示されている
ガラス張りのエントランスを入ると、人気モデルの「LS50 Wireless II」や「LSX II」が並び、試聴はもちろん、豊富なカラーバリエーションも確認できる、The Galleryと呼ばれるスペースが広がる。ヘッドホン「Mu7」などのポータブル機器も体験可能だ。今後は新製品が発売されるとまずここに展示し、多くの方に体験してもらう予定という。
LS60 Wireless Lotus Editionも展示されていた。右は小型サブウーファーのKC62
The Galleryを抜けた右奥の階段を上がると、中二階にはThe Wireless High-Fidelity Loungeがセットされている。マンションのリビングを想定した12畳ほどの空間に、薄型テレビとLS60 Wirelessがセットされている。これらを使った本格サウンドや、天井に埋め込まれたトップスピーカーを加えたサラウンド再生も可能とのことで、様々なホームシアターの可能性を体験できるはず。
オープニングセレモニーではDaito Manabe氏によるDJプレイも披露
さらに階段を上がった二階は様々なイベントが開催できるほどの広さを備えたThe Studioだ。3mを超える天井高を持つ開放感のある空間で、天井にはトップスピーカーが2ペア埋め込まれているので、ドルビーアトモスなどのサラウンド再生も可能とか。
お披露目ではDaito ManabeさんによるDJプレイも披露された。ちなみにサウンドシステムはLS60 Wireless＋KC62が2台というもので、来場者はみんなノリノリでそのサウンドを楽しんでいた。
さらに階段を上がると、究極のホーム・エンターテイメント体験ができるThe Extreme Theatreが準備されている。こちらも12畳ほどのスペースで、正面にはパッシブスピーカーの「Blade One Meta」を設置、アキュフェーズのプリアンプ「C-3850」とパワーアンプ「A-250」という組み合わせでの2chサウンドを楽しむことができる。
また壁面にはインウォールスピーカー「THE REFERENCE」シリーズが設置されており、こちらで7.2.4システムを楽しめる。AVプリアンプはヤマハ「CX-A5100」で、ヘーゲルの4chパワーアンプを3台使ってドライブしているそうだ。なお事前に予約すればBlade One Meta以外のスピーカーの試聴も可能とのことだ。
ちなみにオーディオファンであれば、KEF Music Gallery Tokyoの半地下室にある、The Ultimate Experience Roomのサウンドも絶対体験しておくべきだ。ここには同ブランドのフラッグシップスピーカー「MUON」が設置され、プリアンプのブルメスター「088」に、パワーアンプのソウリューション「511」という超弩級システムとの組み合わせが楽しめる。
なおこれらのシステムはGBM,GBS,OBE,JP Chairman & Chief Exclusiveのビクター・ローさんが選んだものという。ビクターさんは熱心なオーディオファンで、弊社のステレオサウンド誌を日本から取り寄せて愛読いただいているそうだ（ありがとうございます）。
KEFジャパン代表取締役社長 兼 KEFグローバルマーケティング責任者のグレース・ローさん（右）と、GBM,GBS,OBE,JP Chairman & Chief Exclusiveのビクター・ローさん（左）
さてオープニングセレモニーでは、KEFジャパン代表取締役社長 兼 KEFグローバルマーケティング責任者のグレース・ローさんが挨拶を行った。
グレースさんは、「KEF Music Gallery Tokyoのオープニングへようこそ！ 本日はもうひとつ、我々のサウンドに対する献身の集大成をお祝いするために集まっていただきました。
1961年にレイモンド・クックによってKEFは設立されました。われわれの哲学はひじょうにシンプルで、KEFの先進技術を通じて正確な音響再生を実現することです。2017年のLS50 Wirelwssの導入以降、ワイヤレスのハイファイスピーカーを通じて高品質な感動より多くの皆さんに提供する機会を見出しました。
KEF Music Galleryでは、今までの伝統的な枠を超えて、色々な世界で活躍するアーティストの方とコラボレーションを行っております。例えば、芸術家・工業デザイナーのロス・ラブグローブさんやデザイナーのマイケル・ヤングさんなどです。また英国を代表するカーブランド、ロータスとの大規模なコラボレーションも行い、EmiraやEletreなどにKEFのスピーカーが搭載されています。
本日はKEFアンバサダーとして、Daito Manabeさんと一緒このようなイベントを行えることを誇りに思っております」と話した。
KEF JAPAN コマーシャルディレクターの福島真澄さん
さらにKEF JAPAN コマーシャルディレクターの福島真澄さんも登壇、KEF Music Gallery Tokyoのオープニングの喜びを述べてくれた。
「本日はお忙しい中、KEF Music Gallery Tokyoオープニングイベントにお越しいただきまして誠にありがとうございます。
今オーディオ業界は変革の時を迎えていると私たちは考えています。ユーザーの趣味・嗜好が多様化し、かつ音楽の聴き方、映像の楽しみ方がひじょうに幅が広くなっています。そんな中、KEFが提供し続けてきたハイ・フィデリティサウンド＝原音再生が、多くの方々に広がりつつあります。
弊社のLSファミリーのような、ユーザービリティがよくデザイン性の高いアクティブスピーカーがその糸口になって、多くの方々に認証され始めています。更にこの青山という場所で、今までリーチできなかった方々にも、KEF Music Gallery Tokyoで色々な体験をしていただきたいと考えています。
しかしその変革も、KEFの力だけでは成し遂げることができません。同業・異業を問わず、様々なブランドの方々とのコラボレーションを促進し、その上でオーディオ業界全体を盛り上げたいと思っています」と、今後の展望について力強く宣言してくれた。
KEF Music Gallery Tokyoは今後、多くのオーディオファン、音楽愛好家に向けて様々な提案を行っていくそうだ。東京の真ん中で “いい音” を堪能できる空間にぜひ足を運んでいただきたい。
HOLIDAY CAMPAIGN 2023も開催中
KEFでは現在、HOLIDAYCAMPAIGN 2023を開催している。2023年12月27日(水)までのキャンペーン期間中に対象スピーカーを購入し、2024年1月28日(日) までにmyKEF登録をしてくれた方全員に、最大￥45,000相当をVisa eギフトでキャッシュバックするというものだ。その詳細は以下の通り。
●象対象商品：R3 Meta、LS50Meta、LS60 Wireless、LS60Wireless Lotus Edition、LS50 Wireless II、LSX II
●購入期間：2023年11月10日(金)〜2023年12月27日(水)
●応募期間：2023年11月10日(金)〜2024年1月28日(日)
