ホームシアター、オーディオ・ビジュアルの専門店アバックがこの10月に横浜にオープンした、国内外のハイエンドヘッドホンを集めた専門店「アバックヘッドホン横浜店」。既報の通り、専用の防音ルームを備えることで、周囲の環境に影響されず、また開放型のヘッドホンにおいては周囲への音漏れを気にすることなく、好みのヘッドホンのサウンドを、存分に試聴(楽しめる)できる注目の店舗となっている。

画像: 立地はJR関内駅より徒歩6 分ほど

立地はJR関内駅より徒歩6 分ほど

 ここではオープン1ヵ月を経た同店舗に取材を行ない、コンセプトから今後の展開などについて話を聞いた。対応してくれたのは、アバック 横浜店 副店長の渡邉祐介さん。

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 さて、アバックヘッドホン横浜店は、アバック横浜店が入るビルの地下1Fに鎮座している。近年では、国内外のさまざまなオーディオメーカー・ブランドから、“超”が付くようなハイエンドヘッドホンが数多く販売されるようになり、オーディオファンのヘッドホンへの関心も高まってきている。そうした状況を受け、アバックでもヘッドホンユーザーのニーズに応えるため、ヘッドホン専門店のオープンを決めたのだという。

画像: 各社のハイエンドモデルがおよそ30台、ラインナップされている

各社のハイエンドモデルがおよそ30台、ラインナップされている

 コンセプトは差別化になるだろうか。製品ラインナップは、一般的には試聴する機会がなかなか得られない、各ブランドの旗艦モデル=フラッグシップに焦点を当て、それを最高の環境――専用の防音ルームを完備――を整えて、ユーザーへ提供する。渡邉副店長は「周囲の騒音をシャットアウトしているので、ヘッドホンのサウンドに集中できるだけでなく、開放型ならではの音漏れを気にすることなく、好みのコンテンツを好みの音量で楽しんでいただけます」と、自信たっぷりに特徴を説明してくれた。

 細かい話になるが、アバックヘッドホン横浜店となるのは、防音室のルーム1とルーム2で、その内部にさらに超軽量の吸音材「CALMOFOAM(カルモフォーム)」を使用した防音室「かるーむ」が、1ルーム内に2つ設置されている(外寸で1畳ほどの広さ)。つまり、部屋(防音室)の中にもう一つ小部屋(防音室かるーむ)が作られているわけで(ルーム イン ルーム)、試聴に訪れたユーザーは、防音室内のさらに小部屋(かるーむ)に入って、静寂な環境の中で好みのヘッドホンの試聴が行なえるだけでなく、シャイな人(笑)にとっては、プライベート空間が充分に確保できるのは、朗報と言えるだろうか。

画像: エントランスから見て左手にルーム1とルーム2がある。その間にはSTAXの製品がディスプレイされている

エントランスから見て左手にルーム1とルーム2がある。その間にはSTAXの製品がディスプレイされている

画像: 防音室の敷居というかくつずりの部分は、さすが本格的な防音室だけあって、この厚み

防音室の敷居というかくつずりの部分は、さすが本格的な防音室だけあって、この厚み

 防音室内に入るだけでもかなりの静謐さが得られるようになっており、ルームインルーム構造を採るのは、ある意味、念には念を入れてというか、ホームシアターの施工も手掛けるアバックらしいこだわりが注入された仕様と言えるだろうか。

画像: 少し分かりにくいが、防音室(ルーム2)の中にさらに小部屋(防音室かるーむ)があるのが分かる

少し分かりにくいが、防音室(ルーム2)の中にさらに小部屋(防音室かるーむ)があるのが分かる

 ちなみに、防音室かるーむは段ボールで出来ているので、取り扱いには注意したい。なお、音楽ストリーミングサービスを試聴したいというユーザーの要望に応えるため、防音室内にはWi-Fiの設備も用意されている。

画像: 防音室の中の防音室の内部。近未来映画のような雰囲気

防音室の中の防音室の内部。近未来映画のような雰囲気

画像: ル-ム2内の右側の小部屋には、STAXのヘッドホンドライバーを置くための台が設置されている(写真左下)

ル-ム2内の右側の小部屋には、STAXのヘッドホンドライバーを置くための台が設置されている(写真左下)

 さて、ラインナップ(常備)するヘッドホンは、既報の通り、国内外のメーカーのフラッグシップモデルをメインに、およそ30台。

●主な展示ラインナップ
STAX/SR-X9000 ¥693,000(税込)
FOCAL/STELLIA ¥363,000(税込)
YAMAHA/YH-5000SE ¥495,000(税込)
audio-technica/ATH-ADX5000 ¥261,800(税込)※11月より展示
DENON/AH-D9200 ¥214,500(税込)
FOSTEX/TH-909 オープン
GRADO/GS3000X BALANCED ¥333,300(税込)
Bowers& Wilkins/PX8T オープン
Mark Levenson/NO.5909 ¥121,000(税込)
Beyerdynamic/T1 3rd Generation オープン
 などなど

画像: デノンのヘッドホンが人気という。手前左は「AH-D9200」

デノンのヘッドホンが人気という。手前左は「AH-D9200」

 デノンやSTAX、GRADOなどが人気を集めているそうで、中でもSTAXの製品は注目度が高いそうだ。ヘッドホン(イヤースピーカー)を駆動するためには、ドライバーユニットが必要なこともあり、ルーム2の右側に設置されたかるーむ内には、ドライバーユニットを設置するスペースも確保されている。

画像: STAXブース

STAXブース

画像: STAXのフラッグシップイヤースピーカー「SRX-9000」

STAXのフラッグシップイヤースピーカー「SRX-9000」

 最後に、今後の展開について聞いてみると、取り扱う製品も、ハイエンドのプレーヤーやポータブルアンプ、あるいはワイヤレスヘッドホンといったジャンルへの拡大も検討はしているそうだ。

 いいものをいい環境で、じっくりと聴いてほしいというコンセプトのもとオープンしたアバックヘッドホン横浜店。ハイエンドヘッドホンに興味のあるユーザーには、購入はさておき、ぜひ一度訪れてほしいスポットと言える。

●店舗概要
店舗名称:アバックヘッドホン横浜店
オープン日:2023年10月20日(金)11:00
所在地:231-0033 神奈川県横浜市中区長者町3-8-13 TK関内プラザB1
電話:045-228-9881
営業時間:午前11時~午後7時(完全予約制)
定休日:毎週火曜・水曜日

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