12月8日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開される『ヘル・レイザー<4K>』。の特別映像が解禁された。
戦慄の美学で描く80年代ホラー最後の重鎮
公開当時、世界が釘付けになった特撮×特殊メイクの真骨頂!
『ハロウィン』『13日の金曜日』『死霊のはらわた』『エルム街の悪夢』など、70年代末から80年代を席巻したホラー映画シリーズの中で最後期に登場、<幻想恐怖>という新しい概念を提示し、恐怖と官能が入り混じる斬新な世界観と共に、世界を悪魔の呪縛に巻き込んだ『ヘル・レイザー』。
最近では2022年に作られたリメイク版が話題になるなど、映画、ゲーム、アニメとジャンルを超えて現在も多くの影響を与え、ファンを増殖し続けている「ヘルレイザー」シリーズの原点だ。監督は「血の本」シリーズで世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞を受賞するなど一大センセーションを巻き起こした英国の天才恐怖作家クライヴ・バーカー。自身の原作「ヘルバウント・ハート」をもとにした渾身の初監督作である。本作は公開当時、全米を騒然とさせ、製作費の約16倍の興収を記録するなど大ヒットを記録した。
そんな『ヘル・レイザー』の魅力は、禍々しくもフェティッシュな造形の魔道士=セノバイトたちの活躍はじめ、80年代当時の最先端技術が集結、炸裂する迫力の特殊メイクと特撮映像。
今回解禁された映像では、かつて人間だった者が骨や肉を取り戻し、文字通り<復活>する驚愕のシークエンスを特別公開。とある床下がぐらぐら揺れ始め、恐るべき事態にネズミたちも逃げ惑う。何者かが下に潜んでいるようだ。突如、床を突き破って細い腕らしきものが出現したかと思えば、ネチャネチャ、ドロドロの謎の液体や血に覆われて、脳みそはじめ臓器が少しずつ再生、人間の輪郭になっていくさまをアップで映し出していく。プルプル震えながらゆっくり動く骨や肉塊、所定の場所に戻っていく臓器などの特撮は、手づくりならではの工夫と執念が結晶した、まさに80年代ホラー映画の醍醐味ともいえる。上半身の型が確認できるくらいまでに復活した最後には、神々しく後光もさしている。
驚愕のシークエンスを占める重厚な音楽を手掛けたのは、『エルム街の悪夢2 フレディの復讐』(85)『スピーシーズ 種の起源』(95)『ゴーストライダー』(07)と数々のホラー/SF映画を彩ってきた名作曲家、クリストファー・ヤング。この一連のシーンはじめ、数々の名シーンが初の4Kデジタルリマスター版で公開。ぜひ大きなスクリーンにてご確認いただきたい。
映画『ヘル・レイザー〈4K〉』
12月8日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
◆あらすじ
とある屋敷に引っ越して来た夫、ラリーと妻のジュリア。ある日、屋根裏でラリーが怪我をしたことによりおどろおどろしい姿の男が出現する。男はラリーの兄のフランク。実はフランクは極限の快楽をもたらすという謎のパズル・ボックスを手に入れ、そのパズルを解いたことで魔道士たちによって八つ裂きにされ肉体を失っていたが、ラリーが流した血によって覚醒したのだった。フランクはかつて愛人だったジュリアに生贄の血肉を捧げて復活しようと目論むが、ラリーの先妻の娘カースティは、継母の怪しい行動に勘付いていた…。
1988年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭・恐怖映画賞受賞
1988年ポルト国際映画祭・審査員特別賞受賞、国際ファンタジー映画賞ノミネート
1987年シッチェス・カタロニア国際映画祭・最優秀作品ノミネート
監督・原作・脚本:クライヴ・バーカー 製作:クリストファー・フィッグ 撮影:ロビン・ヴィジョン 音楽:クリストファー・ヤング 特殊メイク:ボブ・キーン クリーチャー創造監修:ジョフ・ポーターズ
出演:アシュレイ・ローレンス、アンドリュー・ロビンソン、クレア・ヒギンズ、ダグ・ブラッドレイ
1987年|イギリス映画|94分|カラー|ビスタ|PG-12 | ニュー・ワールド・ピクチャーズ製作|フィルム・フューチャーズ・プロ作品|原題:HELLRAISER|DCP
キングレコード提供 フリークスムービー第一回配給作品
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