クリエイティブメディアから、次世代のBluetoothコーデック・LE Audioに対応するワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid Pro」シリーズ3タイプが登場。11月上旬より順次発売される。ラインナップは下記の通り。
・Creative Zen Hybrid Pro SXFI「HS-ZENHPS-BK」
オープン価格(実勢¥22,800税込)
・Creative Zen Hybrid Pro Classic「HS-ZENHPC-BK」
オープン価格(実勢¥19,800税込)
・Creative Zen Hybrid Pro「HS-ZENHP-BK」
オープン価格(実勢¥14,800税込)
3タイプに同梱のヘッドホン(Creative Zen Hybrid Pro)は共通で、一番の特徴はLE Audioコーデックに対応したこと。従来のSBCに比べて、より低いデータレートで高品質のワイヤレスオーディオが楽しめるようになる。また、LE AudioはBluetooth Low Energy(BLE)によって低消費電力も実現しており、バッテリーの持続時間は、最大約100時間の超ロングライフを実現する、としている。
加えて、周辺ノイズを最大98%低減するハイブリッド アクティブ ノイズキャンセリング(ANC)もサポートしており、音楽やエンターテイメントのリスニングに、より集中する事ができます。また、内蔵マイクによる音声通話も可能で、AIを活用したディープ ラーニング アルゴリズムによるディープニューラル ネットワーク(DNN) ノイズ キャンセリング テクノロジーによって、リアルタイムでマイクのノイズを効果的に低減してくれるそうだ。
また、イヤーカップには1680万色のRGB LEDを備えていて、モバイル版Creative アプリによって発光色をカスタマイズすることもできる。なお、同アプリでは、RGBのオン/オフやカスタマイズの他、ANC/外音取り込みの切り替えやレベル調節、イコライザー(EQ)の選択やカスタマイズ、ファームウェア更新なども行なえるようになっている。
その他、同社の誇るSuper X-Fiヘッドホン ホログラフィに対応するSXFI READYモデルであり(専用アプリで音楽を再生し“SXFI App”機能をオンにする)、Super X-Fi技術による自然な広がりのあるサウンドで、好みのコンテンツを楽しめるようになる。
ラインナップの概要としては、「Creative Zen Hybrid Pro SXFI」は、Creative Zen Hybrid ProヘッドホンにUSB Bluetoothトランスミッター「Creative BT-L4 Bluetooth LE Audio SXFI」が付属する上位モデル。最大7.1chまでのマルチチャンネルオーディオをLE Audioで(ヘッドホンへ)送信でき、ヘッドホンではバーチャル ヘッドホン サラウンドが楽しめる。
同梱のCreative BT-L4には、「Super X-Fi UltraDSP」チップを搭載しているので、再生機側では好みの再生ソフト、あるいはストリーミングサービス、映像配信サービスを選ぶことができ、それぞれのコンテンツをSXFIで楽しむことができるのが一番の利点になるだろう。また、取り外しが可能なブームマイクも付属している。
一方、「Creative Zen Hybrid Pro Classic」は、ヘッドホンに、LE Audio 対応のUSBトランスミッター「Creative BT-L3 Bluetooth LE Audio」と、取り外し可能なブームマイクが付属したパッケージ。(ヘッドホンへ)2chサウンドのLE Audio送信が可能。
「Creative Zen Hybrid Pro」は、そのままのヘッドホン単体パッケージ。ちなみに、ヘッドホン(Creative Zen Hybrid Pro)、および同梱のUSBトランスミッターは、LE Audio標準オーディオ コーデックLC3の上位版である「LC3 plus」に対応していて、ウルトラ ローレイテンシー(ULL)モードをサポートしているため、より低遅延のワイヤレス オーディオが楽しめるようになっている。
加えて、LE Audio(Bluetooth)の新機能であるAuracastブロードキャスト オーディオをサポートしているので、一台の送信機から、複数のデバイスに向けてオーディオの送信が可能。Creative Zen Hybrid Pro SXFI / Zen Hybrid Pro Classicに、Creative Zen Hybrid Proヘッドホンを追加すると、複数のヘッドホンでオーディオ再生を共有できるようになる。
【インプレッション】
さて、発売に先駆けて製品を試聴する機会を得たので、簡潔に紹介したい(複数伝送などのテストについては後日、お届けします)。ヘッドホンCreative Zen Hybrid Pro自体は、3モデル共通であり、これまでのZen Hybrid 同様にANCに対応しており、今回新たにLE Audioに対応したことが注目点。兄弟モデルとも言えるZen Hybridシリーズとは、デザインが少し変更されていて、イヤーカップ外面がスパッとカットされたような平面になっていて、台形のような見た目となっているのが新鮮。装着感は、少し古いがZen Hybrid(1型)と比べると、側圧が抑えられると同時に、カップの密着度がアップしているようで、優しい装着感と、周囲の騒音に対しての遮音性が若干向上しているようだ(新型の方が少し重くなっているが)。
音質については、全帯域にわたってフラットで特定の帯域が強調されることもなく聴きやすいもの。ANCは効果も高く、今回はまだ電車内でのテストはできていないが、オフィスの使用では、周囲のノイズを的確に抑制してくれている。面白いのは音量調整で、本モデルではダイヤル式になっており、アップダウンの操作が的確に、素早く行なえ、良好なもの。シーソーボタンでもいいのだが、こうしたアナログ式のボリュームも操作性の観点では、今なお利便性は高いと思う。
さて、SXFIレディでもあるので、スマホのSXFIアプリと組み合わせて、SXFIもテストしてみた。今回はCreative Zen Hybrid Pro Classic、およびCreative Zen Hybrid Proを使っている関係で、マルチチャンネルでの試聴はできないが、2chコンテンツ(楽曲)でも効果は高い。アプリの「SXFI」ボタンで、オンオフが簡単に行なえる。自分のプロファイルは、過去に記録したデータがそのまま使えるので、ラクチンだ。
オンにすると、フワッと音場が広がり、頭の外に音楽が展開する感覚が味わえるようになる。レディ機ということで、SXFIの演算はスマホのCPUが行なうため、これまでイヤホンタイプの試聴で感じていた、音質の変化――音が軽く、薄く、粗くなってしまう――は比較的は比較的抑えられていて、SXFIの効能でもある音空間が拡がったり、定位感が頭外に来るなどの感覚が、イヤホンタイプよりもはっきりと体験できるようになっていた。トップモデルCreative Zen Hybrid Pro SXFIでは、USBトランスミッター内にSXFI演算を行なうDSPを内蔵しているので、機能のオンによる音質の変化も少ないだろうし、専用アプリではなく、ユーザーが普段使っているアプリで、好みのコンテンツを再生できるのも、利点と言えるだろう。マルチチャンネル再生も可能だし、今後、テストで確認したいが、SXFIレディモデルではなくても、SXFI機能が楽しめるかもしれない。
LE Audioが実現する複数デバイスへの同時送信=ブロードキャストモードについては、TIASイベントが終了したのち、テストをして記事化しますので、しばしお待ちいただきたい。
●クリエイティブストア 数量限定 割引
同社直販ストア・クリエイティブストアで、「Creative Zen Hybrid Pro SXFI」、または「Zen Hybrid Pro Classic」を購入すると、付属のUSBオーディオトランスミッターをUSB-A ポートで使えるようにする専用USB C-A変換アダプターを限定数でプレゼント。
また、「Creative Zen Hybrid Pro SXFI」、または「Zen Hybrid Pro Classic」と「Creative Zen Hybrid Pro」(ヘッドホン単体)を同時購入すると、「Creative Zen Hybrid Pro」が3,000円オフとなる、同時購入割引も数量限定で実施中。
Creative Zen Hybrid Pro シリーズの主な機能と特徴
・次世代Bluetoothコーデック・LE Audioに対応
・超ロングライフバッテリー
Bluetooth Low Energy(BLE)の利用で、低消費電力を実現。最大約100時間の超ロングライブバッテリーを実現。バッテリーが切れた場合も、約5分のUSB充電で、5時間程度利用できる急速充電に対応。
・ノイズキャンセリング対応
・マイク通話へのノイズ低減機能も搭載
・Super X-Fi ヘッドホン ホログラフィ対応
Creative Zen Hybrid Pro ヘッドホンはSXFI READYであり、専用の「SXFI App」を使った音楽再生にて、Super X-Fi技術による自然な広がりのあるサウンドが楽しめる。
また、Creative Zen Hybrid Pro SXFIでは、Super X-Fi UltraDSPチップ搭載のUSBトランスミッターCreative BT-L4 Bluetooth LE Audio SXFIが付属しており、最大7.1chのUSBオーディオやハードウェア処理によるSuper X-Fiでバーチャル ヘッドホン サラウンドが楽しめる。
・ウルトラローレイテンシー対応
Creative Zen Hybrid Pro、および付属のUSBオーディオトランスミッターは、LC3plusに対応のウルトラローレイテンシー(ULL)モードをサポートしており、より低遅延な状態での使用が可能。
・Auracast ブロードキャスト オーディオ
Zen Hybrid Pro用USBオーディオ トランスミッター、およびCreative Zen Hybrid Pro ヘッドホンは、Bluetoothの新機能であるAuracast ブロードキャスト オーディオをサポート。複数のデバイスに向けてオーディオを送信することが可能となっている。
Creative Zen Hybrid Proの主な仕様
寸法(WxHxD):約151 x 184 x 80mm
質量:約282g
ライバー:40mmチタンコーティング ダイナミックドライバー
周波数特性:20Hz~20kHz
内蔵マイク(通話用)タイプ:全指向性
内蔵マイク周波数特性:100Hz~10kHz
Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.3
Bluetoothプロファイル:【Bluetooth LE Audio】BAP、CAS/CAP、TMAP、【Bluetooth Classic Audio】A2DP、AVRC、HFP
対応コーデック:【Bluetooth LE Audio】LC3plus、LC3、【Bluetooth Classic Audio】AAC、SBC
LE Audio ワイヤレス モード:ユニキャスト(CIS)モード、ブロードキャスト(BIS)モード、ULLモード
電源タイプ:内蔵型リチウムイオンバッテリー(850mAh)
電池持続時間:最大約100時間(ANCオフ) / 最大約80時間(ANCオン)
充電時間:約2時間
電源:USB-C 5V/1A
<Creative BT-L4 Bluetooth LE Audio SXFI トランスミッター(Creative Zen Hybrid Pro SXFI 付属)>
寸法(WxHxD):約16 x 44 x 7mm
質量:約5g
インターフェイス:USB Type-C
オーディオ解像度:最大96kHz/24bit、~7.1ch
Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.3
対応コーデック:LC3plus、LC3
LE Audio ワイヤレス モード:ユニキャスト(CIS)モード、ブロードキャスト(BIS)モード、ULLモード
電源:USB-C 5V/0.5A
<Creative BT-L3 Bluetooth LE Audio トランスミッター(Creative Zen Hybrid Pro Classic 付属)>
寸法(WxHxD):約16 x 26 x 6.7mm
質量:約2.2g
インターフェイス:USB Type-C
オーディオ解像度:最大96kHz/24bit、2ch
Bluetooth バージョン:Bluetooth 5.3
対応コーデック:LC3plus、LC3
LE Audio ワイヤレス モード:ユニキャスト(CIS)モード、ブロードキャスト(BIS)モード、ULLモード
電源:USB-C 5V/0.5A
付属品
<Creative Zen Hybrid Pro SXFI>
Creative BT-L4 Bluetooth LE Audio SXFIトランスミッター(Zen Hybrid Pro用)
取り外し可能ブーム マイク
充電用USB-C ケーブル(約0.8m)
クイックスタート ガイド/保証書
<Creative Zen Hybrid Pro Classic>
Creative BT-L3 Bluetooth LE Audioトランスミッター(Zen Hybrid Pro用)
取り外し可能ブーム マイク
充電用USB-C ケーブル(約0.8m)
クイックスタート ガイド/保証書
<Creative Zen Hybrid Pro>
充電用USB-C ケーブル(約0.8m)
クイックスタート ガイド/保証書