ORB
ORBは、京セラのラボグロウン宝石「CRESCENT VERT(クレサンベール)」とのコラボレーションモデルとなるCF-IEM avec CRESCENT VERTを展示していた。
BA(バランスド・アーマーチュア)ドライバーを1基搭載したユニバーサルIEMで、音楽鑑賞にも最適なモデルという。本体表面に、1カラットのクレサンベールをあしらっている。11月11日(土)に発売を開始する。
FitEar
須山補聴器は、FitEarの新製品として初のヘッドホン「Monitor-1」とイヤーモニター「IMarge」を発表、同社ブースには整理券を手にした来場者が順番に訪れて、そのサウンドを確認していた。
Monitor-1は上記の通りFitEarとして初めてのヘッドホンで、2021年頃から研究・試作を行ってきたという。さらにヘッドホン祭の会場で紹介された城下工業(SOUND WARRIOR)の協力を得て2022年にヘッドホンバンド等の試作を開始、2023年春に音質的な設計が完了したそうだ。
搭載ドライバーは高耐久性40mmダイナミック型で、FitEarのカスタム嫌モニターとの整合性を維持しつつ、折幅広いシーンでの利用を想定している。価格は未定。
イヤーモニターのIMargeはフルレンジ型BAドライバーを2基と、超高域用の静電型トゥイーターを2基搭載したハイブリッド構成を採用する。ユニバーサルモデルとカスタムモデルの2種類の展開を予定しており、来年前半にユニバーサルモデルの発売を目指している。こちらも価格は未定とのこと。
DVAS
桑原光孝氏が主催するDVASでは、9月に発売したヘッドホンパワーアンプ「Model 2」(¥990,000、税込)を2基並べてデモを実施していたが、こちらもとのサウンドを体験したいという来場者が列を作っていた。
Model 2のパフォーマンスについては鳥居一豊さんが詳しいリポートを紹介してくれているのでそちらを参照いただきたいが、純粋なアナログパワーアンプで、ボリュウムも搭載していない。今回は急遽準備したDVASブランドのプリアンプやアッテネーターとの組み合わせで試聴を行っていた(プリアンプやアッテネーターはあくまで試作機とのこと)。
試聴してくれた方の感想はいずれも好評とのことで、ハイエンドヘッドホンリスニングの一角を成すブランドになっていきそうだ。
WiseTech(NOBUNAGA Labs)
NOBUNAGA Labsは、初の銅銀合金線を採用したリケーブルを展示。QdcのユニバーサルIEM「SUPERIOR」との組み合わせを想定して開発したとかで、最適な音響特性を得るため、高純度無酸素銅をベースに独自の比率で銀を組み合わせて完成された新導体を採用している(8芯構造)。
イヤホンの持ち味を引き出すために、ケーブル自体は高域から低域までバランスのいい、ニュートラルな音作りを目指している。コネクターにはMMCX-4.4mm、2PIN-4.4mmの2種類が準備されていた。価格は2万円前後で、12月中旬の発売を予定している。
SOUND WARRIOR
城下工業は、SOUND WARRIORブランドの新製品として、小型ハイブリット真空管アンプ「SWL-T01」(¥49,800、税込)を展示していた。先に行われたクラウドファンディングで人気を集めたモデルで、今回一般販売をスタートする。
プリ段に12AU7真空管を、パワー段にはD級アンプを搭載したハイブリッド型で、入力端子としてUSB Type-Bと光デジタル、アナログ入力2系統(RCA、3.5mm)を、出力端子は6.35mmヘッドホンアンプとスプリング式のスピーカー端子を備えている。
DACチップはESS製「ES9010K2M」で、USB端子からは最大48kHz、光デジタル入力からは最大96kHzのリニアPCMを再生可能という。
スピーカー出力は10W×2で、普段はここにつないだスピーカーで音楽を楽しみ、深夜などはヘッドホンをつないで楽曲に浸るという使い方にぴったりだ(ヘッドホン端子をつなぐと、スピーカー出力はミュートされる)。