クリエイティブメディアから先月末に、PC用のコンパクトなサウンドバー「Creative Stage SE mini」が発売された。これは型番から分かるように現行サウンドバー「Creative Stage SE」をよりコンパクトにした筐体が特徴の製品。

画像1: クリエイティブメディアの「Creative Stage SE mini」は、定位感や広がり感に優れたPC用サウンドバー

 横幅はStage SEと同じ41cmながら、高さ(マイナス5㎜)、奥行(マイナス26mm)、質量(マイナス490g)でよりスリムでコンパクト化を実現している。電源も、USB給電のみによる駆動へと変更されている。それもあってか、出力はStage SEの48Wに対して、Stage SE miniでは24Wへと少なくなっているが、本機がターゲットとする簡易的なデスクトップオーディオでの使用では、大きな不満はないスペックと言えるだろう。

 ここでは、ノートパソコンと組み合わせて、簡潔なインプレッションを紹介してみたい。ちなみに、組み合わせたノートは、記者が今夏、ディスプレイの仕様に惚れて購入した(私物の)NEC「LAVIE NEXTREME infinity」。

画像: サウンドバーのサイズは、16インチのノートパソコンともぴったり(?)

サウンドバーのサイズは、16インチのノートパソコンともぴったり(?)

 接続は簡単。Stage SE miniに付属のUSB-C to Cケーブルで……と思ったのだが、LAVIE NEXTREME infinityはフラッグシップの割に搭載端子は少なく、USB-Cはわずか1系統、記者は他に使っているので、別途手持ちのUSB A(PC側) to C(サウンドバー側)ケーブルで接続している。設定は特に必要ないが、PC側の音声出力切替えでStage SE miniを選択するだけで、サウンドバーから音が出るようになる。

 今回は、ノートパソコンを組み合わせているので、映像コンテンツをメインに視聴している。ちなみにLAVIE NEXTREME infinityは、ディスプレイ周りのスペック・性能はとてもよいのだが、音周りはその割を食らっているようで、とても貧弱。アンプの出力は弱く、SHOWROOMのようなコンテンツを見ていても、ボリュームを80~90ぐらいまで上げないと、タレントが何を話しているのが聞きとりにくい。また、スピーカーユニットがサイド・外向きに搭載されているので、音像の定位はタッチパッドのあたりに来てしまい、違和感は大きい。

 さて、Stage SE miniのサウンドは、LAVIE NEXTREME infinityから音源を受け取っていることもあり、音量は80ぐらいまで上げないとセリフなどは聞き取りにくいが、結構広がりのある再生が楽しめるようになる。2.0chの仕様(スピーカー)だが、セリフなどの定位は、画面中央に来くるので、画と音の一致感があり、ノート再生に比べて臨場感は良好。物理的なボリュームノブが本体右側にあるので、音量調整をすぐにできるのは、昭和生まれにとっては〇な仕様。

画像2: クリエイティブメディアの「Creative Stage SE mini」は、定位感や広がり感に優れたPC用サウンドバー

 内蔵のスピーカーは2.0chの仕様ながら、上述したように広がり感をあるサウンドが楽しめるので、アクション作などでも(音量はそこそこなのだが)、充分に臨場感が得られるだろう。ノートパソコンへのプラスワンアイテムとして、価格を考慮しても損はないと思う。

 ただし、筐体の構造なのか、セリフが少しこもってしまうので、写真のように木製のサイコロブロックをインシュレーター替わりに組み合わせている。これでだいぶこもり感は解消されるのだが、どうも中央付近でこもるようなので、こもり感は少し残ってしまう。そこで、ブロックを中央部分に移動・設置すると、ほぼこもり感も解消できた。ゴム系のインシュレーターでもいいように思う。

画像: 木製のサイコロブロックを組み合わせると、セリフのこもり感もだいぶ解消される

木製のサイコロブロックを組み合わせると、セリフのこもり感もだいぶ解消される

 最後に、できないだろうと思いながら、スマホとUSB C to Cで直結してみたが、再生はできなかった。スマホやタブレットと組み合わせる場合は、Bluetooth(SBCコーデック)で接続するといいだろう。

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