ステラから、Wilson Audio(ウィルソン・オーディオ)の新製品として、「SASHA DAW」を進化させた「SASHA V」が登場、2023年10月2日より受注をスタートする。豊富なカラー仕上げが準備されており、価格は以下の通り。
SASHA V
¥11,660,000(ペア、税込、スタンダードカラー)、¥11,990,000(ペア、税込、アップグレードカラー)、¥13,900,000(ペア、税込、プレミアムパールカラー)
1985年に設計された「WATT」と、1989年にWATTと組み合わせるウーファーモジュールとして誕生した「Puppy」は、同ブランドの大ベストセラーとなり、「System5」から「System8」まで進化を遂げた。その後2009年にWATT/PuppyはSASHAシリーズに発展していくことになる。
コンパクトモニター+ウーファーモジュールというスタイルから3ウェイシステムに生まれ変わったSASHAは、2018年に設計者がDavid WilsonからDaryl Wilsonに代わり、3代目の「SASHA DAW」(David Andrew Wilson)へとさらに進化を続けてきた。そして今回、SASHA DAWの真髄を継承し、ハイエンドモデルのために開発された要素を取り入れたSASHA Vが誕生した。
SASHA Vには、現在のフラッグシップモデル「Chronosonic XVX」の機能と、「Alexx V」「Alexia V」のために特別に設計されたテクノロジーが活用されている。
まず、上位モデル向けに設計された新素材「V-material」を採用。従来にはない制振性を持つV-materialをアッパーモジュールとウーファキャビネット間に組み込み、エンクロージャーの成熟性を向上させている。
またV-materialは、アコースティック・ダイオードにも取り入れられた。この専用スパイクは、エンクロージャーから床面に向かって放出される振動エネルギーを充分に減衰したうえで、床面から素早く放散できるという。また、床面の振動がエンクロージャーにフィードバックすることもシャットアウトしてくれる。
もうひとつ。ALEXX V向けに開発したCSCトゥイーターも搭載された。高域レンジの拡大、滑らかなリニアリティ、優れた高域のハーモニックな表現といった特長を備えたCSCトゥイーターをミッドレンジとウーファーと一体化させることで、SASHA Vの音質は驚くほど向上しているそうだ。
なおSASHA Vは、11月3日〜5日に東京・国際フォーラムで開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」でデモが行われる。興味のある方はステラブースへ。
「ALEXX V」の主なスペック
●型式:3ウェイ4スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:1インチシルクドーム型トゥイーター、7インチコーン型ミッドレンジ、8インチコーン型ウーファー×2
●再生周波数帯域:20Hz〜32kHz(@+/-3dB Room Average Response)
●能率(@1kHz):88dB/W/m
●定格インピーダンス:4Ω(最低インピーダンス2.36Ω@82Hz)
●許容最小アンプ出力:25W/ch
●寸法/質量:H1144.8×W368.3×D607.8mm/111.13kg
※カラーバリエーション:スタンダードカラー=ObsidianBlack/Desert Silver/Galaxy Gray/Titanium Brown/Argento Silver、アップグレードカラー=Amarillo Yellow/Classic Orange/Titan Red/Carmon Red/Seafoam Green/Fuji Blanco/Biarritz White/Topaz/Mahogany/Diamond Black/Estoril Blue