ノアから、イタリア・バッソコンティニュオ社のラックの新たなコレクションCLASSIC LINE(クラシック・ライン)の新作三段ラック「LYRA(ライラ)」が、8月21日に発売される。価格はBlackが¥385,000(税込)、Sonus faber Editionは¥495,000(税込 Walnut/Wenge)。

画像: ▲Blackモデル

▲Blackモデル

 クラシック・ラインは、既発売のフラッグシップ「ULTIMATE LINE(アルティメット・ライン)」や「REFERENCE LINE(リファレンス・ライン)」の技術を踏襲しながら、素材を吟味し、よりロープライスを目指して開発されたシリーズ。加えて、価格だけでなく、日本のオーディオファイル向けに、長期使用における耐久性と利便性を兼ね備えている「日本限定仕様のカスタムメイド・モデル」となっているのも特徴だろう。

 もちろん、製品については従来同様、すべてイタリアの熟練の職人による「Handmade In Italy」であり、細部にまで拘りぬいたデザイン性、妥協を排した検証と改良によって生み出された独自構造は、日本のオーディオファイルにも、「その高いパフォーマンスを感じてもらえる」と謳う、同社の意欲作となる。

 さて、もう少し詳しく製品について紹介すると、CLASSIC LINE(クラシック・ライン)は、既に国内発売されている独自のフルモジュラー構造を採用した「REFERENCE LINE(リファレンス・ライン)」の設計コンセプトを踏襲しながら、より多くのオーディオファイルに使ってもらいたいという思いが込められた製品となる。オーディオシステムの真価を発揮するためにはオーディオ・ラックの存在が必要不可欠であるからこそ、コストを抑えながらも可能な限り妥協のない追求によって製作されている。

 削り出し成型のステンレス製支柱部によるフルモジュラー構造、棚板と支柱間のアイソレーションによるデカップリング、そして後述する日本の環境に適した特別仕様により、国内のオーディオファイルには、同社の高いパフォーマンスを感じてもらえる仕上がりになっている、としている。

 さて、日本向けの専用設計としては、高耐久性、長期使用を想定した棚板部にあるそうで、LYRAでは、フラッグシップ・モデル「ULTIMATELINE(アルティメット・ライン)」同様に、剛性に優れたHDFを採用。HDFは標準的なMDFと比較して、密度が高く耐久性が優れており、応力下での変形が少ないため、耐荷重が大きくとれるという。また、標準的なMDFでは荷重が小さくても数年後には中央でわずかに曲がってしまう場合があるが、HDFではこの問題が発生しづらく長期間において安心し使用できるということだ。

 さらに、本機のHDFには高品質なポリエステル樹脂を使用して製造することで、さらなる剛性を確保。共振や振動の減衰にも優れた性能を発揮しているそうだ。

 また、直径35mmφのステンレス製支柱部は、上位モデルと同様、無垢の削り出しステンレスを採用。さらにダークグレーの半光沢塗料でコーティングをしている。ステンレス製により、安定性に加え、共振や振動の減衰においてもひじょうに優れた特性を持つということだ。

 さらにさらに、フルモジュラー構造を採用することで、システム変更時には、オプションの延長用支柱5cm、10cmの2種類があり、使用機器に合わせて棚板間の高さを変更することも可能。

 同社の従来仕様では、各棚板間はスパイク支持によるスタック構造となっているが、日本仕様では地震等を考慮し、メーカーとのやり取りを重ね日本専用のカスタムメイドの支柱を採用。棚板と支柱をリジットに連結させる構造により(連結構造)、外的要因による振動に対してひじょうに強い仕様となり、国内のオーディオファイルにも安心して使える設計となっている。

▲日本仕様の連結構造

 一方で、棚板や支柱の剛性を高めても、床からの振動を完全に減衰させることは出来ないため、本モデルでは、棚板と支柱の間、スパイク受けの底面にカスタムメイド・ラバーを搭載。あらゆる周波数帯の振動エネルギーは、エラストマーによって熱エネルギーに変換されることで、効率的に振動を減衰するようになっている。

 また、フラッグシップ・モデル「ULTIMATELINE」にも採用されている連結構造「zero shaking」を本機にも搭載。棚板と支柱部はネジを使用して連結させることで、緩みが生じやすい連結部をより強固にすることが可能に。安定性の向上だけでなく、不要振動を抑制することで、システムのポテンシャルを最大限発揮させることができるという。

 ちなみに、棚板と支柱の塗装は、特殊なポリエステル塗料を使用。湿度変化に強く、長期利用を想定した塗料を採用している。支柱部の塗装は下塗りと仕上げの2段階、棚板は5段階の塗装を施すことで、長期的に優れた耐傷性を有しているとする。

 さらに、同社の塗装プロセスはすべてがイタリアの熟練の職人によって行なわれているそう。プライマー(下地)塗装後の研磨工程さえも機械を使用することなく、完全に手作業で行なわれているという。

 そして、イタリア・Sonus faber(ソナス・ファベール)社の協力を得て実現した特別仕上げ、「Sonus faber Edition」も用意。ソナス・ファベール社のスピーカーに使用されている仕上げと同じ、「Walnut(ウォルナット)」と「Wenge(ウェンゲ)」の2種類をラインナップ。いずれも天然木を使用した美しい突板を棚田の中心に搭載している。なお、その他の構造や仕様はLYRAと同一となる。

画像: ▲「Walnut(ウォルナット)」仕様

▲「Walnut(ウォルナット)」仕様

画像: ▲「Wenge(ウェンゲ)」仕様

▲「Wenge(ウェンゲ)」仕様

This article is a sponsored article by
''.